2021/10/15放送
世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、福井誠です。今日も聖書を開いてまいりましょう。今日は創世記19章17節から「うしろを振り返ってはいけない」と題してメッセージをお伝えいたします。
「彼らを外に連れ出したとき、その一人が言った。『いのちがけで逃げなさい。うしろを振り返ってはいけない。』」
アブラハムの時代、死海の沿岸にソドムという町がありました。そこは今でいえばネオンの輝く遊興の町でした。神は不法と堕落に満ちたこの町を滅ぼそうと考えておられたのです。
ところが、そこにはアブラハムと別れて住み着くようになった甥のロトがいました。神はロトに主の使いを遣わし、もうじきこの町が滅ぼされるのでこの町から脱出するようにと命じられます。しかしロトは迷いました。娘婿たちにもこの神の使いの話は冗談のように思われたとあります。確かにその気持ちはよくわかりますね。
すると主の使いたちは、手をこまねいているロトと妻と二人の娘の手をとって彼らを町の外へと引っ張り出すのです。何か強引ですが、その町は警告されたとおりに滅んでしまいました。
この物語を私たちはどう受けとめたらよいのでしょう。新約聖書を読むと、イエスがこの物語を引用して、この世界が終わる主の日のことをお話ししています。イエスは「その日が来たらロトの妻のように振り返ってはいけない。神のことばを信じて逃げなさい。」と語られました。つまりイエスは、ロトの物語と同じように神がこの世界に介入されるときがあることを語っているのです。教えられるべきことは、この世の中には神が手を下すことがあるという心の余地を持つことでしょう。
実際、私たちの世の中は、どう考えても目に見えるところだけで、また身近な人間関係だけで動いているわけではないようですねえ。自分たちの力を超えた何かが働いていて時代が動いていくと思わざるを得ないことがあります。いや、神がこの世界を支配し動かしておられるという信仰をそこで持つべきではないでしょうか。
では、今日も良き一日となるように祈ります。
( PBA制作「世の光」 2021.10.15放送でのお話しより )
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