2022/4/7放送
「世の光」の時間です。お元気ですか? 岩井基雄です。
「最後の晩餐」というと、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた絵が有名ですね。イタリア、ミラノにある教会の食堂に描かれた有名な絵です。
キリストの最後の晩餐の食事は、旧約聖書が語る「過ぎ越しの祭り」の食事でした。この祭りは神の民イスラエルが、かつて奴隷状態であったエジプトから助けられたことを記念していました。家の門に子羊の血を塗った家は、神の約束通り、(※エジプトにある家々の長子の命がとられるという)神の裁きが過ぎ越して、皆の命が守られたからです(参照 出エジプト記12章1~30節)。この脱出の時に急いで食べたことを覚える食事が「過ぎ越しの食事」で、膨らませないパンや、あまり発酵させない葡萄酒などが用いられたのです。
キリストは、このパンと葡萄酒に新しい意味、本当の意味を与えました。
聖書は、こう記しています。
「イエスはパンを取り、神をほめたたえてこれを裂き、弟子たちに与えて言われた。『取りなさい。これはわたしのからだです。』また、杯を取り、感謝の祈りをささげた後、彼らにお与えになった。彼らはみなその杯から飲んだ。イエスは彼らに言われた。『これは、多くの人のために流される、わたしの契約の血です。』」
新約聖書 マルコの福音書 14章22~24節
弟子たちは、この食事の本当の意味を理解していませんでした。しかし、この後キリストの十字架の出来事を通して、パンは十字架上で裂かれるキリストの体、また葡萄酒は、キリストが流される血、という真の意味を知るのです。そして、その式を聖餐式と呼び、キリストの十字架の恵みを思い起こすものとして、今日のキリスト教会で行われ続けています。
キリストの十字架は、すべての人の罪がキリストにあって赦されるためでした。それこそ本当の過ぎ越し、罪からの解放と真の救いを示しているからです。
あなたのすべてを知る神は、あなたのすべての罪を赦すことができる唯一のお方です。あなたも自分の心の闇を認め、罪を悔い改めて赦しを受け取りませんか? そして、愛と恵みの道を歩んでいただきたいのです。
聖書のことば
「もし私たちが自分の罪を告白するなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を赦し、私たちをすべての不義からきよめてくださいます。」
新約聖書 ヨハネ第一の手紙 1章9節
( PBA制作「世の光」 2022.4.7放送でのお話しより )
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