♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■赦すことによって / 矢木良雄

2022年09月14日 | Weblog

2022/4/13放送

 「世の光」の時間です。お元気でお過ごしですか? 矢木良雄です。

 聖書には、十字架上でのイエス・キリストの祈りが幾つか記録されています。ルカの福音書23章34節にはこうあります。
 「父よ、彼らをお赦しください。彼らは、自分が何をしているのかが、分かっていないのです。」
 
 弟子たちにとっても十字架のイエス様は理解不能でした。彼らが期待したのは革命家のような救世主だったのです。弟子たちは当時、占領軍だったローマ兵を蹴散らしまたイスラエルの指導者たちを失脚させる、そうしたことを(イエス様に)期待していたのです。
 なのにイエス様は革命の指導者として立ち上がるどころか、今は十字架に釘付けにされているのです。

 皆さんは車を運転して煽られた経験はおありでしょうか。急に割り込まれたり、危険な追い越しをされたり、そんな経験は多少なりともあると思います。どう感じますか? 私はむかつきます。戦車のように大砲を積んでいたら、ドカン!と砲弾を打ち込んで、木っ端微塵にしてやりたいと思います。・・・実際にはしませんが。

 弟子たちもそんな物騒な提案をイエス様にしたことがありました。ルカの福音書9章で
 「天から火を下して、彼らを焼き滅ぼしましょうか」(54節)
 と。私と同じことを考えていたのです。

 問題はそれで何が解決するのかです。報復は無限の連鎖を引き起こします。やられたらやりかえす。またまたやりかえす。それは神様の方法ではなかったのです。

 イエス様は決定的な方法を取られました。それが赦しです。イエス様は徹底的な赦しを与えなさいました。

 一番弟子だったペテロが、自分に悪さをした兄弟を「七回も赦したら十分ですよね」と得意げに言ったことがありました。(マタイの福音書18:21、22節 )

 イエス様はすぐにたとえを語り、1万タラントの負債を赦してもらった家来の話をされました(マタイの福音書18:23~35節 )。私の計算では5千億円くらいの負債です。5千億円をローンで返済しようとしたら、私たちのレベルでは2万年はかかります。もう無理です。その負債を免除するのです。

 私たちの償いようのない失敗をイエス様が赦してくださるとはそういうことです。十字架の赦し以外に私たちの未来はないのです。


    ( PBA制作「世の光」 2022.4.13放送でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。でも、新型コロナ禍で集まるのを制限したりオンラインの集まりに切り替えたりしているかもしれません。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 


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