2022/4/26放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか。福井誠です。「継続は力なり」 聖書を一日一日と読み進むなら、不思議にも自然に養われるものがあります。今日も聖書を開いてまいりましょう。今日は士師記1章22節から「主は彼らとともにおられた」と題してメッセージをお伝えいたします。
「ヨセフの一族もまた、ベテルに上って行った。主は彼らとともにおられた。」
今日から士師記を見てまいります。士師記は、モーセ、ヨシュアに継ぐイスラエル全体を指導する指導者が起こされなかった時代の歴史です。
モーセやヨシュアの時代、神は彼らを通してイスラエル全体を導かれました。
しかし、その後、イスラエルに王様が起こされるまでは、イスラエルには無秩序な状況が続いていくのです。しかし、神はそのような状況の中でも、士師もしくは「さばきつかさ」と呼ばれる指導者を召しだし、各地域ごとに、イスラエルの各部族を導かれました。
それは、現代の教会が置かれた状況と似た面があるかもしれません。神の民とも言うべきキリスト者は、全体として勝利の歩みをしているわけではなく、ここかしこでそれぞれが個々に小さな勝利を収めながら歩んでいるというわけです。
そこで1章は、ユダ族とシメオン族の同盟軍による南カナンの征服、ヨセフの一族によるべテルの奪回、そして中部北部に定住した部族がカナン人を追い払い得なかった村落のリストなどが書かれています。
気になるのは、27節以降、イスラエルの民が追い払うことのできなかったカナン人のリストでしょう。
しばしば繰り返されることば、「完全に追い払うことがなかった」があります。不徹底な占領のために、これ以降の士師記の様々なエピソードが語られることになります。「歴史から学ぶことは、人類が歴史に学ばないことである」と言われますが、聖書のこれらの記事は、「教訓のため」(参照 コリント人への手紙第一 10:11)と言う部分があります。私たちが、今、どうあるか、どうあるべきかを教えるものです。かつての指導者ヨシュアは、「十分に気をつけて、あなたがたの神、主を愛しなさい」と言いました。
安易な道を進まず、主とともに上って行く者、戦っていく者でありたいものです。
では、今日もよき一日となるように祈ります。
( PBA制作「世の光」 2022.4.26放送でのお話しより )
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