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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■あなたの姿4 / 大嶋重徳

2025年07月10日 | Weblog

2025/4/10放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 大嶋重徳です。

 聖書のルカ福音書8章の悪霊に憑かれた男性が出てきます。彼はイエス様に「あなたの名前は何か」と聞かれた時、自分のことを「レギオン」・「沢山いる」と言いました。

 私たちは人から自分に求められるイメージがあります。「あの人は明るいよね」と思われると、そのイメージを保っていないといけない。「どうしたの? 今日、暗いよ」 どれだけ辛(つら)くても「全然、大丈夫」と答えないといけない。・・・ 私たちは空気を読みながら、求められる顔をしています。そしてその顔をし続けることに苦しんでいる。自分が自分でバラバラで、そんな自分が嫌いなのに、自分が自分でコントロールできない。

 イエス様はいろんな表情をしてしまうあなたがダメだというのではありません。そうではなく、「あまりにも多くの顔を使い分け、自分で自分が耐えられなくなっている」ことを心配されているのです。

 彼に取り憑いた悪霊のレギオンはイエス様の圧倒的な力にたまりかねて、イエス様に一つの願いをします。「底知れぬ所に行けとは命じないように」 そして「豚の群れの中に入ることを許して欲しい」と。
 すると悪霊どもはその人から出ていって豚に入りました。
 すると豚の群れは崖を下って湖へなだれ込み、溺れ死んでしまったのです。

 悪霊に憑かれた彼の目の前には沢山の豚の群れが険しい崖を駆け下りていく光景が映りました。何百頭もの豚が崖を駆け下りて、凄まじい鳴き声をあげて湖の中に飛び込んでいく水しぶき。そして次々と溺れ死んでいく光景を彼は見たのです。
 この時、彼は自分の内側にあるものを目にしました。悲鳴をあげて湖に飛び込んでいく豚の群れの姿は、墓場で荒野で駆け巡ってしまう自分の姿でした。足枷(あしかせ)と鎖を打ち砕き、他の人と同じようなことができず、服を脱ぎ、自分で自分を受け止められず、独りで墓場にいるしかない自分の姿。「レギオン」・「沢山いる」 自分自身の内側にある闇と罪の世界でした。彼は神から離れて死の側(そば)すれすれにいた自分の姿を見たのです。

 イエス様が十字架にかかられたのは、私たちの罪を身代わりに引き受けるためでした。イエス様はこの豚のように叫びながら十字架で死んでくださいました。私たちを苦しめる幾つも犯し続ける罪を解き放つためにです。


 ( PBA制作「世の光」 2025.4.10放送でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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