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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■十戒 -自由への励まし129(最終回) 欲しがってはならない / 大嶋重徳

2019年12月12日 | Weblog
2019/10/31放送

世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。
 聖書には十戒と呼ばれる神と人との間に結ばれた約束があります。
 十戒をはじめとした聖書のことばは人間を縛りつけるものではなく自由へと導くためのことばなのです。第十戒は「 欲しがってはならない。」(出エジプト記20章17節、申命記5章21節 新改訳2017)です。
 
 第十の戒めはなぜ欲しがってはならないと戒めるのでしょうか。欲しがる私たちの心の深い所にあるものの一つは、私たちの妬みの感情でしょう。私たちは隣の家、隣の美しい妻、隣に住む人の財産を見ると、羨ましい・・・そういう感情に捕らえられ、自分と比較して惨めな思いになることがあります。

 イエス様はおっしゃいました。「何はともあれあなたがたは神の国を求めなさい。そうすればこれらのものはそれに加えて与えられます。」「野の百合を見なさい。空の鳥を見なさい。」と語られ、私たちの目を上に上げ、空の鳥が必要なものを神様に与えられていること、目を下に向けさせ、花が綺麗に咲いている様子を見るように語ります。この世界には神様が与え、神様が備え、神様に導かれながら生きる生き方がこんなにもあるではないか、と私たちに気づかせてくれるのです。妬ましいと思っていた誰かの才能も神様が造られたのです。神様の計画のために用いられるのだ、と知ったとき、妬みの感情は感謝の思いへと変えられていきます。自分は持っていないという不満も、自分の必要を知っておられる神様が私には必要ではないと思われるものを私に与えられたりはしないことをわきまえることができるようになります。むしろ互いの足りないところを補いあって、私たちは神様の計画を立てられていくのです。その時に、嫉妬の感情からも解放されていくのです。そして私自身の手にゆだねられているものも隣にいる誰かの手の上に乗っているものも、自分たちのものだと考えずに、神様に委ねられ神様から預かったものだと考えるのです。欲しがるべきものが神様と交わりなのだと知ったとき、自分を巡る嫉妬の感情からも少しずつ少しずつ解放されていくようになります。

 今日で十戒の学びを終えることとなります。十戒で130回近い学びをする事になるとは始めた時には思いもしませんでした。ご一緒に十戒から自由なる生き方を学ぶことができたことを心から感謝をしています。ぜひ十戒を大切にしながら日々を歩んでいただきたいと思います。

    ( PBA制作「世の光」2019.10.31放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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