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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■十戒 -自由への励まし-128 欲しがってはならない / 大嶋重徳

2019年12月05日 | Weblog
2019/10/24放送

世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。
 聖書には十戒と呼ばれる神と人との間に結ばれた約束があります。
 第十戒は「 欲しがってはならない。」(出エジプト記20章17節、申命記5章21節 新改訳2017)です。
 第十の戒めは私たちが本当に欲しがるべきものが何かを教えてくれます。それは隣りの家や隣りの妻や家畜の群れではありません。高名な肩書きでも、権力や能力を求めるのでもありません。私たちは神様は与えてくださるもので満足して生きることができるようになるのです。第十戒は、この物質が溢れかえった消費文化のただ中で、もうこれで十分です、という祈りを私たちに与えてくれるのです。
 更に現状の満足だけではありません。神様の愛に満足するとき、私たちは一歩踏み出して分け与えることへと進むことができるように変えられていきます。本当に必要としている誰かに自分の持っている何かをあげることを喜びとする人生へと踏み出すのです。自分の食べているものを、あの人たちと一緒に食べたい、おいしいねと言って食べたい。一人占めをして食べることよりも与えて食べることの方が豊かでもっと美味しく食べられるのだ、ということを学んでいくのです。これを誰かに与えても必ず神様が私にまた必要なものを与えてくださるのだと信じて人にあげることができるのです。

 イエス・キリストは「自分の宝を天に蓄えなさい。あなたの宝のあるところにあなたの心もあるからです。」と言われました。私たちの持っているものを天という場所に蓄えて生きること、それは神が必要と思っておられる誰かに分け与えて生きることです。そこで私たちが求めるようになることは誰かの喜ぶ顔です。喜びを作り出していくことできるのです。神様こそ私たちが喜んでいる顔を見たいと願われる方です。私たちは神とともに生きて行くとき、誰かの喜ぶ顔を嬉しいと思える人生が始まりました。自分を愛することに集中することを、もうやめたんです。誰かを愛することの方が喜びとなっていくのです。十戒第十の戒めが私たちに与えてくれる人生は、欲しがるよりも分け与える人生、分かち合う喜びを味わう人生なのです。この人生は欲しいという感情に支配されることなく、自由に与える事のできる人生へと踏み出していくこととなるのです。これが十戒のもたらす、私たちを自由へと導くためのことばなのです。

    ( PBA制作「世の光」2019.10.24放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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