♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■命のビザをつないだ男 小辻節三(こつじ・せつぞう) / 岩井基雄

2019年12月09日 | Weblog
2019/10/28放送

 世の光の時間です。お変わりありませんか? 岩井基雄です。
 第4月曜日は歴史の中を歩んだクリスチャンの生涯から学んでいますが、先月は日本のシンドラーと呼ばれた杉原千畝(ちうね)について学びました。千畝は六千人を超えるユダヤ人たちにビザを発行したのですが、それは日本を通過する許可を与えるビザでした。そして日本に於いてユダヤ人救済のために働いたのが今日学ぶ小辻節三です。

 杉原千畝が書いたビザが有効なのはわずか10日間でした。ビザが切れるとユダヤ人たちは強制送還されてしまいます。ナチス・ドイツの手に戻されれば彼らに死が待っていることは明らかでした。彼らが日本に到着すること自体が非常に困難でした。しかし、様々な奇跡の連続や多くの方々の誠実な助けによって彼らは無事に日本に辿り着くのです。

 しかし日本に来たユダヤ人たちも更に入国を拒否される可能性もあり、期限の近づくビザを延長しつつ日本経由後のアメリカなどへの他国に渡る道や保証人を見つけることはより不可能に思われました。しかしその彼らの状況を聞き、奔走したのが京都の賀茂神社の神官の家に生まれ、キリスト教を信仰し、さらにヘブライ学者となった小辻節三でした。彼は日本に到着したユダヤ人たちのビザの延長を勝ち取り、出国先を見つけられるまで日本に滞在できるようにし、また彼らの日本経由後の道を開くため愛を持って奔走し続けたのです。そのため小辻自身、いのちの危険にさらされたこともありました。しかし、神の愛に生かされていた小辻は多くの犠牲を払ってユダヤ人たちに愛を届け続けたのです。

 もし日本に小辻がいなければ杉原千畝が発給したビザを握り締め日本に来たユダヤ人難民の境遇も大きく異なっていたに違いありません。小辻は真実な神様の愛によって彼らを愛し、助けるために誠実に歩み尽くしたのです。そして神ご自身が彼らを用いて道を開いてくださったのです。

 聖書のことば
 「私たちは、ことばや口先だけではなく、行いと真実をもって愛しましょう。
    新約聖書 ヨハネ第一の手紙 3章18節

 私たちもまた本物の愛を神から受け、行いと真実をもって人々に届けたいと思います。
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