2019/11/1放送
世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。
イエス・キリストの地上の生涯の最後の一週間のことは新約聖書の四つの福音書に詳しく書かれています。
イエス様はエルサレムに入られると、まず神殿に行きました。そしてそこで不当な利益を得ていた両替人や商売人たちを追い出されたんです。イエス様は、「あなたがたは神殿を強盗の巣にしている。聖書に『わたしの家は祈りの家と呼ばれる』と書いてあるではないか」(参照 マタイの福音書21章13節、マルコの福音書11章17節、ルカの福音書19章46節 )と厳しく批判なさったんですね。
またイエス様は、当時の宗教家たちが人々を見下し高慢になっている姿を見て、その偽善性を厳しく批判なさいました。ですから当時の宗教指導者たちはイエス様に激しい憤りを持っていました。
そこで彼らはイエス様をことばの罠にかけようとしてやってきたんです。ことばの罠とはどのようなものだったかと言うと、それは、「税金をカイザルに納めることは、律法にかなっていることでしょうか。かなっていないことでしょうか。」(マタイ 22章17節 新改訳第三版)という二者択一の質問を持ってきたんですねえ。
もしイエス様が「税金をカイザルに収めることは律法にかなっている」と言ったらどうでしょう。ユダヤの民はローマ帝国に支配され、税金を取られて大きな不満を持っていました。ですからイエス様が「カイザルに税金を納めなさい。」と言えば、民衆は「イエスよ、お前は我々を救う救い主だろ! カイザルに税金を納めるとは何事か! ローマ帝国の支配に服従するのか!」と反発して、イエス様への熱は冷めて、みな離れて行ってしまうでしょう。
しかし、「税金をカイザルに収めることは律法にかなっていない。税金を納めるな。」と言ったらどうでしょう。これは納税を拒否するということになるので、即座にローマ政府への反逆罪としてみなされてしまいます。
しかしイエス様は何とこう答えられたんですねえ。「カイザルのものはカイザルに返しなさい。そして神のものは神に返しなさい。」(マタイ 22章21節 新改訳第三版)と。つまり、この世における義務は義務として果たしなさい。しかし私たちは神様によって造られ生かされているのだから、神様だけに返さなければならないものがある、と言われたんですね。
それは一体何でしょう。それはまず神様への心からの礼拝であり、生かされている感謝や賛美を私たちは神様に返していくのです。神のものを神に返すという生き方は、人間の本来の生きる姿でもあるんですね。
(PBA制作「世の光」2019.11.1放送でのお話しより)
***
さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでも、ちょっときてみました、いいですか? と言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。
イエス・キリストの地上の生涯の最後の一週間のことは新約聖書の四つの福音書に詳しく書かれています。
イエス様はエルサレムに入られると、まず神殿に行きました。そしてそこで不当な利益を得ていた両替人や商売人たちを追い出されたんです。イエス様は、「あなたがたは神殿を強盗の巣にしている。聖書に『わたしの家は祈りの家と呼ばれる』と書いてあるではないか」(参照 マタイの福音書21章13節、マルコの福音書11章17節、ルカの福音書19章46節 )と厳しく批判なさったんですね。
またイエス様は、当時の宗教家たちが人々を見下し高慢になっている姿を見て、その偽善性を厳しく批判なさいました。ですから当時の宗教指導者たちはイエス様に激しい憤りを持っていました。
そこで彼らはイエス様をことばの罠にかけようとしてやってきたんです。ことばの罠とはどのようなものだったかと言うと、それは、「税金をカイザルに納めることは、律法にかなっていることでしょうか。かなっていないことでしょうか。」(マタイ 22章17節 新改訳第三版)という二者択一の質問を持ってきたんですねえ。
もしイエス様が「税金をカイザルに収めることは律法にかなっている」と言ったらどうでしょう。ユダヤの民はローマ帝国に支配され、税金を取られて大きな不満を持っていました。ですからイエス様が「カイザルに税金を納めなさい。」と言えば、民衆は「イエスよ、お前は我々を救う救い主だろ! カイザルに税金を納めるとは何事か! ローマ帝国の支配に服従するのか!」と反発して、イエス様への熱は冷めて、みな離れて行ってしまうでしょう。
しかし、「税金をカイザルに収めることは律法にかなっていない。税金を納めるな。」と言ったらどうでしょう。これは納税を拒否するということになるので、即座にローマ政府への反逆罪としてみなされてしまいます。
しかしイエス様は何とこう答えられたんですねえ。「カイザルのものはカイザルに返しなさい。そして神のものは神に返しなさい。」(マタイ 22章21節 新改訳第三版)と。つまり、この世における義務は義務として果たしなさい。しかし私たちは神様によって造られ生かされているのだから、神様だけに返さなければならないものがある、と言われたんですね。
それは一体何でしょう。それはまず神様への心からの礼拝であり、生かされている感謝や賛美を私たちは神様に返していくのです。神のものを神に返すという生き方は、人間の本来の生きる姿でもあるんですね。
(PBA制作「世の光」2019.11.1放送でのお話しより)
***
さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでも、ちょっときてみました、いいですか? と言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。