♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■十戒 -自由への励まし 72 / 大嶋重徳

2018年09月20日 | Weblog
2018/8/16放送

世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 大嶋重徳です。
 聖書には十戒と呼ばれる神と人との間に結ばれた約束があります。十戒第六戒には「殺してはならない。」(出エジプト記20章13節 新改訳2017)とあります。

十戒第六戒は、殺さなかったら良いのかというと、私たちの個人的な小さい苦々しい感情に対してもきちんと顧みるように光を当てます。新約聖書には父親たちに、子どもたちを怒らせてはいけない、という教えがあります。親たちは第六戒の教えを実践するために怒りを生まない家庭を形成するためにどうしたらよいのかと思いを巡らす必要があるのです。もちろん子どもをきちんと叱る事は親に重要なことです。叱ることのできない親に育てられた子どもは、何が正しく何が間違っているのかを学ぶことができません。そのため、他の同世代の子どもにしてはいけないことをしてしまい、そこにも争いを生む原因を作ってしまうこととなるでしょう。

 しかし、叱ることと怒りに任せて怒鳴りつけることは違います。私たちは愛と平和に満ちた家庭や職場を築くために、その助けを神様から受け取っていかなければなりません神様こそ怒りに任せて人間を怒鳴りつけるような方ではありません。

 聖書の中には、「わたしは、愛する者をしかったり、懲らしめたりする。だから、熱心になって、悔い改めなさい。」(黙示3章19節 新改訳第三版)と言うことばがあります。更にそのあとのことばはこう続きます。「見よ。わたしは、戸の外に立ってたたく。だれでも、わたしの声を聞いて戸をあけるなら、わたしは、彼のところにはいって、彼とともに食事をし、彼もわたしとともに食事をする。」(黙示3章20節 新改訳第三版) 

 つまりイエス様はきちんとしかって懲らしめられる神様です。しかし叱ったあと私たちが悔い改めて戸を開けてイエス様をお迎えするならばイエス様はそこで私たちと一緒に食事をする、とおっしゃるのです。ご飯を食べよう、と声を懸けてくださるのです。このご飯はどれだけ赦しに満ちた温かいご飯でしょうか。

 我が家もこのイエス様に倣って、子どもを叱った後きちんとごめんなさいができたら、抱き上げて何度も何度も「高い、高い」と高く放り上げて遊んであげました。すると泣き続けていたあの子どもの顔に少しずつ笑顔が戻ってきました。続けて部屋に布団を敷き詰めてお馬さんごっこをすると、「もっと。もっと。」と楽しそうにするのです。妻はお馬さんごっこではなく甘ーいお菓子を一緒に子どもたちと食べる時間を持っていました。

 神様が怒り続ける方ではないように、私たちは叱ったあとは笑顔になる責任と笑顔を作り出す責任を持っているのです。十戒第六戒は笑顔を作り出すことを励ます戒めでもあるのです。

    ( PBA制作「世の光」2018.8.16放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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