♪ラジオ放送・文字版「世の光」

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「世の光」を文字で 

■すると、ユダが近づいて言った / 福井 誠

2018年09月12日 | Weblog
2018/8/8放送


世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 福井 誠です。今日のバイブル・メッセージは「すると、ユダが近づいて言った」です。 創世記44章18節から読んでみましょう。
すると、ユダが彼に近づいて言った。「ご主人様。どうか、しもべが申し上げることに、耳をお貸しください。どうか、しもべを激しくお怒りにならないでください。
                 (新改訳2017)

 先週はヤコブのあからさまな兄弟差別やヨセフの嫌味な性質など、様々な要因が絡んで家族が崩壊していったお話をしました。このエピソードにはもう一つ重要なサブエピソードがあります。

 ヨセフが羊を飼う兄弟たちを訪れた時にヨセフは殺されかけましたが、最終的には奴隷として売り飛ばされる結果になりましたね。その時に、奴隷として売り飛ばそうと提案したのが今日の箇所に登場するユダという人物でした。殺しても得にはならない。奴隷にしようと。そして父親には、野の獣に食い殺された、と報告したのです。その後、家族はどうなったのでしょう。父親のヤコブは悲嘆に暮れました。慰められることを拒んで、自分も死にたい、と泣きわめくのです。

 どうでしょう。本当に気まずいを通り越した何とも言えない空気が家族に充満したことでしょう。当然責任感のない兄弟たちは奴隷に売り飛ばそうと言ったユダに対しても冷たくなった事でしょうね。ユダはその後家族から離れて一人で暮らすようになったと聖書は記録しています。

 それから20年後、ヨセフと再会した兄弟たちは、ヨセフの弟ベニヤミンを人質に取られそうになったのですが、そこでベニヤミンを守ろうと必死に、ヨセフとは知らずエジプトの大臣を説得したのがユダでした。実に感動的な場面です。

 かつては兄弟の苦しみに全く無関心で、真っ先に売り飛ばそうと語った冷酷なユダが、ここでは兄弟の守りのために真っ先に事情を説明し、身代わりになることすら提案しているのです。20年の歳月の間にもう一人の心の成熟がありました。

 人生の苦しみはそれ自体喜ばしいものではないですね。ユダもこんな人生は無駄、無意味だと思いつつ、いや無駄なことなど何一つない、と考え直す葛藤の時を過ごしたことでしょう。人生の出来事の点と点が結びついて線になり、その輪郭が見えて来る時間を大事にして行きたいものですね。

(PBA制作「世の光」2018.8.8放送でのお話より )

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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