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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■十戒 -自由への励まし 73 / 大嶋重徳

2018年09月27日 | Weblog
2018/8/23放送

世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 大嶋重徳です。
 聖書には十戒と呼ばれる神と人との間に結ばれた約束があります。十戒第六戒には「殺してはならない。」(出エジプト記20章13節 新改訳2017)とあります。

第六戒は殺そうとしない社会を形成することを励ます戒めでもあります。私たちが殺人への道を開いていく怒りの感情でなく、平和を生み出す笑顔を作ることを求めます。また人を殺すことばではなく、人を生かすことばとは何かを思い巡らすように第六戒は導いてくれます。

 では殺そうとしない社会形成のために私たちはどのようにすればよいのでしょうか。世界で最初の殺人が記されている旧約聖書のアベルとカインの兄弟殺しの物語があります。そこで自分の兄弟を殺してしまったカインに神様は、誰も彼を殺すことのないように、カインに一つのしるしをくださった、とあります。殺人をしてしまった自分も誰かから復讐されて殺されるのではないかと恐れるカインに対して、誰も彼を殺すことが無いようにと神は復讐の殺人を防ごうとされたのです。私たちは殺し合わない社会を形成するために復讐を防ぐことを目指していく必要があります。

 では復讐を防ぐために必要なことは一体何でしょうか。さらに新約聖書にはこう記されています。「愛する人たち。自分で復讐してはいけません。神の怒りに任せなさい。それは、こう書いてあるからです。『復讐はわたしのすることである。わたしが報いをする、と主は言われる。』」(ローマ 12章19節 新改訳第三版 ) 聖書は復讐を主にお委ねしなさいと語ります。

 私の知り合いの牧師が、言われのない批判を受けて本当に苦しかった時に、この聖書のことばに出会ったと話してくれました。どのように言い返そうか、どのようにやりまかそうか、とあれこれ考えていた自分にハッとしたというのです。むしろ神様は悪を放って置かれる方ではないと、神様のさばきにお任せし、自分はこの復讐の感情に飲み込まれないようにしようと心を堅く決めたそうです。確かに自分の小さな仕返しの画策よりも、正義の神様のさばきにお任せする方が実はもっと怖いことですよね。永遠に至る神様は、永遠に至るさばきを神様はなさいます。むしろ私たちは復讐に加担することなく、「殺してはならない」という罪を犯すことからも守られ、何より正しく義の神が私たちの味方でいてくださるならば私たちは怖いものがありません。私たちはきちんと正義の神に裁きをお委ねしていく信仰を神様から受け取っていきたいと思います。

    ( PBA制作「世の光」2018.8.23放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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