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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■成長させてくださる神 / 福井 誠

2018年03月28日 | Weblog
2018/2/21放送


世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 福井 誠です。今日のバイブル・メッセージは「成長させてくださる神」です。第一コリント3章7節を読んでみましょう。

 「大切なのは、植える者でも水を注ぐ者でもなく、成長させてくださる神です。」(新改訳2017)

コリント人への手紙に入りましたねえ。コリント人への手紙はローマ人への手紙に比べて具体的な教会の問題を扱っている、特に問題の考え方を解き起こしている書であると言えます。コリントの教会はもともとパウロによって設立され、その後アポロという伝道者によって引き継がれて発展した教会です。そのような経緯もあったためかパウロ派とアポロ派というグループができて、ぎくしゃくしていたようですね。

 そこでパウロは考え方を整理してコリントの教会が心を一つにして良き教会の模範となるように勧めるのです。そこで「大切なのは、植える者でも水を注ぐ者でもなく、」と言います。つまり植える者はコリント教会を開拓したパウロのことを言っていますが、水を注ぐ者はそのあとに来てコリント教会の人たちの教育に関わったアポロのことを言っています。しかしパウロは、大切なのはこの二人のどちらでもない、むしろ成長させてくださる神ご自身なのだ、と言うのです。

 教会ではいつも神様ご自身に目を向けられていなければなりませんが、これは当たり前のように思われていますけれど、実際はそうではないことが多々あるものです。どうしても人間的な指導者に結びついて指導者が神様よりも重要になってしまうことがあるものですね。人間にはそんな弱さがあります。

 ずいぶん古い本にはなりますが『タテ社会の人間関係』(講談社現代新書1967年) いう方を書いた社会学者の中根千枝さんは、日本の教会は横のものを縦にしている、と日本の教会を評したことがあります。牧師と信徒が親分子分の関係になっているということでしょうか。牧師が信徒を養おうとする骨身を削った働きは尊いとしても、いつもそのような牧師を遣わし整えてくださる神様にこそ感謝をして目を向けていくことが大切ですね。聖書を丹念に読む中で、正しい信仰の感覚をしっかり身につけて参りたいものです。

(PBA制作「世の光」2018.2.21放送でのお話より )

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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このサイトは URL名として 
http://yonohikari.biblica.info 

が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。


 

 

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