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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■成長させてくださる神 / 福井 誠

2018年03月22日 | Weblog
2018/2/21放送


世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 福井 誠です。今日のバイブル・メッセージは「成長させてくださる神」です。第一コリント3章7節を読んでみましょう。

 「大切なのは、植える者でも水を注ぐ者でもなく、成長させてくださる神です。」(新改訳2017)

コリント人への手紙に入りましたねえ。コリント人への手紙はローマ人への手紙に比べて具体的な教会の問題を扱っている、特に問題の考え方を解き起こしている書であると言えます。コリントの教会はもともとパウロによって設立され、その後アポロという伝道者によって引き継がれて発展した教会です。そのような経緯もあったためかパウロ派とアポロ派というグループができて、ぎくしゃくしていたようですね。

 そこでパウロは考え方を整理してコリントの教会が心を一つにして良き教会の模範となるように勧めるのです。そこで「大切なのは、植える者でも水を注ぐ者でもなく、」と言います。つまり植える者はコリント教会を開拓したパウロのことを言っていますが、水を注ぐ者はそのあとに来てコリント教会の人たちの教育に関わったアポロのことを言っています。しかしパウロは、大切なのはこの二人のどちらでもない、むしろ成長させてくださる神ご自身なのだ、と言うのです。

 教会ではいつも神様ご自身に目を向けられていなければなりませんが、これは当たり前のように思われていますけれど、実際はそうではないことが多々あるものです。どうしても人間的な指導者に結びついて指導者が神様よりも重要になってしまうことがあるものですね。人間にはそんな弱さがあります。

 ずいぶん古い本にはなりますが『タテ社会の人間関係』(講談社現代新書1967年) いう方を書いた社会学者の中根千枝さんは、日本の教会は横のものを縦にしている、と日本の教会を評したことがあります。牧師と信徒が親分子分の関係になっているということでしょうか。牧師が信徒を養おうとする骨身を削った働きは尊いとしても、いつもそのような牧師を遣わし整えてくださる神様にこそ感謝をして目を向けていくことが大切ですね。聖書を丹念に読む中で、正しい信仰の感覚をしっかり身につけて参りたいものです。

(PBA制作「世の光」2018.2.21放送でのお話より )

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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このサイトは URL名として 
http://yonohikari.biblica.info 

が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。


 

 

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■十戒 -自由への励まし 48 / 大嶋重徳

2018年03月22日 | Weblog
2018/2/15放送

世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 大嶋重徳です。聖書には十戒と呼ばれる神と人との間に結ばれた約束があります。十戒の第五戒には「あなたの父と母を敬え」とあります。私たちはなぜ父と母をはじめとした誰かと共に生きていかなければいけないのでしょうか。その理由は、「われわれ」と語られる三位一体の神様に人が似せて造られたからです。

 三位一体の神の交わりを持っておられる神様は、「人が一人でいるのは良くない」とおっしゃり、人は男と女とに創造されました。そして「生めよ、増えよ、地に満ちよ。」と人は子どもを産み、その家族が増え、やがて孫が生まれ、親戚ができて、神との交わりを持つ「われわれ」が広がっていくように神様が人間を造られたのです。人間は創造の最初から誰かと生きるように造られており、人は独りで生きるようには造られていないのです。

 しかし罪による堕落が起こります。その結果、この三位一体の神に似せられた我々の愛し合う人間関係は崩れてしまいました。最初の人アダムは神に、「なぜ約束を破ったのか」と問われた時、「あなたが置いたこの女のせいで」と神様と妻に自分の罪の責任転嫁をしました。ここで夫婦の愛が壊れました。また妻のエバは、堕落の結果、夫を恋し慕うようになると聖書にありますが、この「恋い慕う」ということばは男性を感情的に絡めとり、精神的に支配する女性の罪の欲求として表現されています。こういう妻からの支配性に対して夫は妻を支配するようになると夫の暴力的な支配を聖書は描くのです。この夫婦における支配権闘争が今にも続く夫婦の不和の原因です。そして世界で最初の夫婦の不和はやがてこの夫婦の子どもたちの兄弟殺しにまで広がります。

 世界は今に至るまでこの罪の結果を受け継いでおり、私たちの周辺には人間関係の痛みと傷で満ちているのです。私たちの人間関係の問題のすべては、神様との関係が壊れてしまった事にあります。私たちはこの神様との関係を回復しない限り、幾ら表面上で仲良くできたとしても、いつ壊れるか分からない深い所の不安が互いの人間関係の中で消し去ることができないのです。そして本当の意味で安心して誰かと生きていくことはなかなかできません。

 私たちがまず親子関係、友人関係の修復のためになすべきこと、それは神様との関係の回復です。神様との関係の回復がなされたとき、神様は私たちに、今まで壊れていたのに目をつぶってしまっていた人間関係の回復へと向かわせてくださるのです。

 
   ( PBA制作「世の光」2018.2.15放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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このサイトは URL名として  http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。



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