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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■責任のがれ / 板倉邦雄

2018年02月20日 | Weblog
2018/1/16放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。今日は「責任逃れ」という題でお話ししましょう。一国を預かる指導者の責任は大きい。その国の未来を背負っているからですね。ルカの福音書の23章に入ります。

 さて、祭司長たちと群衆たちは、イエス様を当時のローマ政府からユダヤに派遣されていたローマの総督ポンテオ・ピラトの官邸へ連行して行きました。そしてローマの法律に触れるような罪状を訴え出たのです。ローマ法では神への冒涜罪ぐらいでは死刑にはできないからです。「ポンテオ・ピラト閣下。この輩は多くの国民を惑わし、貢や税金をローマ政府に納めることを禁じているだけではありません。自分こそ王なる救世主だと宣伝しているのを目撃しました。」

 ピラトは連行されて来たイエス様に尋ねました。「あなたがユダヤ人の王であるのか。」

 イエス様は答えました。「その通りです。」

 他にもピラトはイエス様に尋ねたでしょう。そして祭司長たちや群衆の前に出て言いました。「私にはこの人に何の罪も認められない。」

 その判決を聞いた祭司長たちは民衆たちは総督ピラトに言い寄ってきたのです。「この人はガリラヤ地方から始めてユダヤ全国を股にかけ、教え、民衆を煽動しているのです。」 

 「この人はガリラヤ地方から始めて」ということばを聞いた総督ピラトは、ガリラヤ出身ならばヘロデ王の支配下ではないか、と思い当たりました。こういう面倒くさい事に困りはてたピラト総督は、ヘロデ王にイエスを投げてしまおうと考えたのです。

 しかもちょうどその頃、ヘロデ王がエルサレムの都に来ていたのを幸いに、イエス様をヘロデ王の元へ送ってしまいました。総督ピラトは愚かな指導者ではありません。ユダヤ人たちの要求に応えたくなかっただけです。罪のない人を死刑にしたくなかったからでしょう。だからといってユダヤ人たちの暴動による混乱を引き起こしたくはありませんでした。自分の地位が危なくなるからです。そこで自分の責任ある決断を逃避して、ヘロデ王にイエス様の裁判を投げてしまいました。指導者に責任逃れはできないのです。

   (PBA制作「世の光」2018.1.16放送でのお話より )

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