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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■光り溢れて/関根弘興

2015年12月14日 | Weblog
2015/12/14放送


 「ひとりのみどりごが、私たちのために生まれる。ひとりの男の子が、私たちに与えられる。主権はその肩にあり、その名は『不思議な助言者、力ある神、永遠の父、平和の君』と呼ばれる。」イザヤ書 9章6節

 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか、関根弘興です。
 
 瞬(まばたき)の詩人と言われた水野源三さんという方がいらっしゃいます。彼は九歳の時、赤痢による高熱のために脳性麻痺になってしまいました。体中が麻痺し、コミュニケーションの手段は瞬きするだけです。五十音の表を指さしてもらい、瞬きで合図しながら一語一語話していくのです。そんな彼は十二歳の時に聖書と出会い、クリスチャンになりました。そしてたくさんの詩を書いていきました。

 彼は手記の中でこんなことばを書いています。
 「三十三年前、脳性麻痺になった私は神様を恨みました。でもそれがキリストの愛に触れるためと知り、感謝と喜びに変わりました。」

 そして彼はこんな詩も書いています。
 「ありがとう。物が言えない私はありがとうの代わりに微笑む。朝から何回も微笑む。苦しい時も悲しい時も心から微笑む。」

 人は誰もが悲しみを知り、痛みを経験します。時には絶望の涙を流し、先が全く見えなくなってしまうような時もあります。微笑みがどこか失われていく、もう生きていくこそさえ嫌になってしまう、そんなこともありますよね。先ほど紹介した水野さんもそんな中を通られたようでした。でもこの方の詩を読むと、神を恨み、人を恨んで生きる姿ではなく、微笑みが与えられていく姿がそこにあるのです。

 新約聖書マタイの福音書4章16節に、「暗やみの中にすわっていた民は偉大な光を見、死の地と死の陰にすわっていた人々に、光が上った。」とあります。これは救い主イエスキリストが暗闇に覆われている所に、その真っ只中に来てくださる、という約束の言葉なんです。

 クリスマスは悲しみや弱さ、恐れや絶望に囲まれている真っ暗な真っ只中に光が差し込み、生きる勇気と希望が与えられる時なんです。救い主をあなたの人生にお迎えするときに、あなたの中に光がともるのです。それは必ず微笑みに繋がっていきます。

 (PBA制作「世の光」2015.12.14放送でのお話しより)

***

 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでも、ちょっときてみました、いいですか? と言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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