■ヨセフを変えた神の夢 -2 ／ 大嶋重徳

2015/12/8放送


世の光の時間です。ご機嫌いかがですか？　大嶋重徳です。

　今月は12月ですので主の祈りを休みして、5週に渡ってクリスマス物語を見ていきたいと思っています。

　イエス・キリストの父親となるヨセフは正しい人で、婚約者マリヤの妊娠を知って悩み苦しみます。その悩みの中でヨセフの見た夢の内容は、ヨセフが精一杯考え抜いたその計画を手放すようにと促される夢でした。

　主の使いは言います。「ダビデの子ヨセフ。恐れないであなたの妻マリヤを迎えなさい。その胎に宿っているものは聖霊によるのです。」(マタイ 1章20節)

　主の使いはまず、「ヨセフ。恐れないで」と言いました。「恐れないでいい」　この時のヨセフの中心にあった感情は恐れだったでしょう。妊娠をしたマリヤに対する感情をコントロールできなくなってしまうんじゃないかという恐れ、自分はこの先どうなってしまうんだろうかという恐れ、主の使いはヨセフの恐れをよく理解していてくれました。そしてヨセフに言います。「恐れなくて良い。あなたの人生に起こったこの出来事は聖霊によるものだ。神様がなさっていることだ。心配しなくて良い。神様に委ねなさい。大丈夫だよ。」

　主の使いはあなたの人生に起こっている事柄や、あなたがこの日まで正しく生きてこようとしたことも、あなたが今深く思い悩んでいることも、聖霊による御わざなんだよ、と語りかけたのです。今日、私たちも多くの恐れを抱えているんだと思います。自分のこれから先の人生はどうなってしまうんだろうか。自分の人生はこのままだめになってしまうんだろうか。もし神様がいらっしゃらなければ、私たちの悩みの殆どの原因は自分が無力なせいか、誰か他の人のせいです。その結果、どこまでも自分を責めて落ち込むか、あの人が悪いと誰かを責め続けて生きるか、あるいはいろんな事を諦め、忘れて生きる以外方法はありません。しかし神様は、あなたの人生は聖霊によるものだ、と語られます。神様があなたの人生を愛し、あなたの人生に計画をもっておられる。今あなたが立てている計画以上に、神の計画がそこにあるのです。その時、私たちはむしろ安心して悩むことすらできるのです。

　クリスマスは自分の人生を神の御わざの中で見つめることができる機会なのです。自分で握り締めている自分の計画を越えて、神様の導かれる歩みを静かに思い巡らせてみませんか？


　　(　PBA制作「世の光」2015.12.8放送でのお話しより )

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