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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■待望 / 関根弘興

2015年12月07日 | Weblog
2015/12/7放送

 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか、関根弘興です。

 12月に入り、クリスマス・シーズンを迎えています。クリスマス、それはイエス・キリストが約二千年前に来てくださったことの記念の時です。旧約聖書を読むと、イスラエルの長い歴史が記録されています。そしてその中に、救い主が来てくださる、と記されているんです。そして救い主はどこで生まれ、どのようなことをなさるのか、たくさんのことが預言されているんですねえ。ですから、旧約聖書を知る人たちは、いつ救い主が来てくださるのか、長い間待ち望みながら生活をしていたのです。

 ルカの福音書を読みますと、救い主を待ち望んでいたアンナという人が紹介されています。この人はどういう人だったのでしょう。この人は女預言者だったと紹介されているんですね。

 預言という漢字は「言(ことば)を預かる」と書くんです。つまり神様から言(ことば)を預かって人々に語る人、それを聖書では預言者と呼んでいるんですねですねえ。

 ですからこのアンナも預言者として多くの人に神様からの励ましと慰めを語っていった人だと思います。そして長い間ずっと救い主を待ち望んでいたんです。

 しかしアンナの生涯は人から見たら決して幸多い生涯とは言えませんでした。なぜならわずか7年間の結婚生活で夫が亡くなってしまい、その後ずっと一人暮らしをしてきました。アンナという名前は「慈しみ」とか「恵み」という意味があります。しかし彼女の生涯は名前とは裏腹に、悲しみと痛みを味わう生涯ではなかったかと思うんですね。

 でもアンナにとってそうした痛みや悲しみは、アンナ自身を柔和にさせ、思い遣ることのできる者と変えていったようでした。

 悲しみそのものが人生の転機となることもあります。そしてアンナは「84歳になっていた」と書かれているんです。アンナは天地を創造された神様が約束通りに、救い主キリストを必ず送ってくださると期待して将来に希望をもって生活していました。

 人生を過去ばかり振り返りながら生きていく、そんな生き方もあります。しかしアンナはキリストが来てくださるという希望を見つめながら生きていったんです。そしてついに、幼子救い主イエス・キリストに出会いました。

 いかがでしょうか。このクリスマスの時、あなたもアンナが持った同じ喜びを持って歩むことができるのです。なぜなら救い主イエス・キリストが来てくださったからです。

 (PBA制作「世の光」2015.12.7放送でのお話しより)

***

 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでも、ちょっときてみました、いいですか? と言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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