♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■ヨセフを変えた神の夢 5 / 大嶋重徳

2015年12月29日 | Weblog
2015/12/29放送


 世の光の時間です。ご機嫌いかがですか? 大嶋重徳です。今月は12月ですので主の祈りをお休みにして5週に渡ってイエス・キリストの父ヨセフが見たクリスマスの夢のお話をしてきました。
 この聖書の箇所にはこうあります。
 「ヨセフは眠りからさめ、主の使いに命じられたとおりにして、その妻を迎え入れ、そして、子どもが生まれるまで彼女を知ることがなく、その子どもの名をイエスとつけた。
 このクリスマス・ストーリーの難しい所は夢であったということでしょう。夢の難しさは眠りから覚めるということです。ああ夢だった、と終わらせることもできるからです。夢は手応えも手触りもありません。余韻しか残らない。後に残るのは不確かな記憶のみです。しかし、ここで「夢から覚めたヨセフは主の使いから命じられた通りにした」とあります。

 なぜそうすることができたのでしょうか。実はこの物語が記されているマタイの福音書にこの物語の前にキリストの家系図が紹介されていることには大きな意味があります。ユダヤ人であるヨセフは、自分がイスラエルの王ダビデの家系であることを当然知っていました。更に、自分の家系からメシアの誕生があり、そのメシアがイザヤ章7章14節で「見よ。処女がみごもっている。そして男の子を産み、その名を『インマヌエル』と名づける。」と記されていることも会堂で何度も読まれ、知っていたはずなのです。ヨセフは本当の所、この出来事の中で、イザヤ書のことばが何度も頭をよぎったことでしょう。ここで大切なことは、ヨセフは夢を見る前から既に神様のことばを知っていたということなのです。そして神のことばを知っていることと神のことば通りに生きることは違うのです。ヨセフが夢の中で見た主の使いのことばは、まさに神のことばを知っていたというところから神のことばに従って生きることへと、励ましてくれたのです。

 今日、私たちが1年間ラジオの前で聴いてきた神様のことばがあります。あなたはこの一年、どんな神様のことばを聴いてきたでしょうか。ヨセフは夢から覚めた時に、主の使いのことばの通りにイエス・キリストを受け入れたように、私たちも今年一年、聴いてきた神のことば、聖書のことばを夢のような思いで終わらせるのではなく、かけられたことばに生きる一歩目を踏み出したいと思うのです。

  ( PBA制作「世の光」2015.12.29放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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