♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■ヨセフを変えた神の夢 1  / 大嶋重徳

2015年12月01日 | Weblog
2015/12/1放送


 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 大嶋重徳です。聖書にはイエス・キリスが私たちに教えてくださった「主の祈り」という祈りがあります。主の祈りには「我らに罪を犯す者を我らが赦すごとく、我らの罪をも赦したまえ」ということばがあります。この祈りのテーマは「赦し」です。

世の光の時間です。ご機嫌いかがですか? 大嶋重徳です。マタイの福音書には結婚を心待ちにしていたヨセフに婚約者のマリヤが妊娠したことが分かったという話が出てきます。心待ちにしていた結婚を前に、婚約者の妊娠は身に覚えのないヨセフをどれだけ落ち込ませ悩ませたことだったでしょうか。「夫のヨセフは正しい人であって」と聖書にあります。この「正しい人」とは真面目な人と言うよりも、神の前に正しく生きようとした人という意味です。聖書を読んで神様を信じていたら悩まないかっていうとそんなことはありません。むしろ正しいからこそ、愛に生きようとするからこそ苦悩することがあるのです。

 この当時の婚約破棄の手続きには二つのやり方がありました。
 一つは、公に裁判を行い、マリヤの妊娠はマリヤの犯した罪と定めて最悪のケースでマリヤは石打ちの刑となります。ヨセフにも同情が集まってきます。

 もう一つは、内密に去らせるという方法です。二人以上の証人を立てて密かに縁を切るというやり方です。男性が後ろめたいことがある場合、このやり方をしました。

 ヨセフの正しさはこちらを選んだのです。理由の知らされない周りの人たちは、「ヨセフはマリアに手を出して妊娠までさせた。何とひどい男か。」とマリヤに同情が集まる。ヨセフの正しさは、婚約者マリアのいのちが守られるために、彼女が晒し者にならず、ということを選んだのです。ヨセフは自分が周りの非難を少しでも受けることができたらマリアはこの後も村の中で生きていけるんではないかと考えたのです。「ヨセフ、あいつは正しい人だと思っていたのになあ。がっかりした。」と、周りの人に自分が言われるかもしれない。悩みながらの決断でした。神様の前で真剣に生きるため、大切な人を愛するがために苦悩するヨセフ。愛するということは忍耐すること。受け入れがたいことを受け入れること。自分の思いを我慢して相手が最も生かされるようにと、損なことをも自分が引き受けることを含むです。実は聖書の描く世界で最初のクリスマスとは、正しい人ヨセフの悩みの中にあったと記すのです。

 そんなヨセフの元に主の使いが夢の中で現れます。このクリスマスを前にしてヨセフが見た夢がヨセフの人生を変えてきます。今月は主の祈りを少しお休みして5週に渡ってヨセフがみた神の夢について学んでいきたいと思います。

  ( PBA制作「世の光」2015.12.1放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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