2015/1/19放送
世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。人生で大切なことを学ぶ時というのは順風満帆の時ではなく、失敗や困難、試練の中にある時の方が圧倒的に多いように思います。聖書に登場する人物を見てもそう思うんですねえ。例えば旧約聖書に登場するモーセ、彼はイスラエル人でありながら神様の不思議なご計画によってエジプトの王女の養子となり、宮殿で最高の教育を受けて育つんです。しかし40歳になった時、大きな挫折を味わうことになります。
彼は同胞のイスラエル人がエジプト人に打ち叩かれているのを見て、そのエジプト人を殺してしまったんです。自分の力で同胞を助けようとした訳です。しかしその結果、エジプト政府からは殺人犯として追われるようになり、また何と仲間のイスラエル人たちからさえ冷たい目で見られるようになってしまうんです。モーセは恐れて荒野に逃げて行きました。そしてその後、荒野で40年間、羊を飼いながらひっそりと生活をすることになったんです。
もう自分の人生はこのまま終わってしまうだろうと思いながら暮らしていたと思うんですね。ところがそのような挫折体験を味わって謙遜になっていたモーセに、しかも既に80歳になっていたモーセに、神様はエジプトからイスラエルの民を導き出すという大きな使命をお与えになったんです。
また旧約聖書にエゼキエルという預言者が登場します。彼はとても困難な時代を経験しました。バビロニア帝国という大きな帝国がエルサレムを攻撃し、神殿を破壊し、多くの人を捕虜としてバビロニアに連れて行ってしまったんです。その捕虜の中にエゼキエルもいました。彼は祭司でしたので、本来ならエルサレムの神殿で奉仕しているはずでした。しかし自分の国は敵に滅ぼされ、神殿も壊され、敵国の捕虜となっている訳ですから、全く希望を見い出すことができませんでした。自分たちは神様から見放されてしまった、神様に礼拝する場所である神殿も失われたんだから、というそんな絶望感に覆われていたんです。しかしそのような絶望の中で、エゼキエルはまばゆいばかりの幻を見るんですねえ。それは栄光に満ちた神様の姿でした。遠い敵国でここには神様はおられない、と思っていたこの場所にも、天地を創造された神様はいてくださいではないか、そして栄光を表してくださるではないか、という事を知ったのです。
あなたがもし失意の中に、空しさの中にいるなら、神様は決してあなたから遠く離れてはいません。決してあなたを忘れている訳でありません。大切なことをあなたは今学んでいるということを覚えながら勇気をもって歩み続けてください。
(PBA制作「世の光」2015.1.19放送でのお話しより)
***
さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでも、ちょっときてみました、いいですか? と言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。人生で大切なことを学ぶ時というのは順風満帆の時ではなく、失敗や困難、試練の中にある時の方が圧倒的に多いように思います。聖書に登場する人物を見てもそう思うんですねえ。例えば旧約聖書に登場するモーセ、彼はイスラエル人でありながら神様の不思議なご計画によってエジプトの王女の養子となり、宮殿で最高の教育を受けて育つんです。しかし40歳になった時、大きな挫折を味わうことになります。
彼は同胞のイスラエル人がエジプト人に打ち叩かれているのを見て、そのエジプト人を殺してしまったんです。自分の力で同胞を助けようとした訳です。しかしその結果、エジプト政府からは殺人犯として追われるようになり、また何と仲間のイスラエル人たちからさえ冷たい目で見られるようになってしまうんです。モーセは恐れて荒野に逃げて行きました。そしてその後、荒野で40年間、羊を飼いながらひっそりと生活をすることになったんです。
もう自分の人生はこのまま終わってしまうだろうと思いながら暮らしていたと思うんですね。ところがそのような挫折体験を味わって謙遜になっていたモーセに、しかも既に80歳になっていたモーセに、神様はエジプトからイスラエルの民を導き出すという大きな使命をお与えになったんです。
また旧約聖書にエゼキエルという預言者が登場します。彼はとても困難な時代を経験しました。バビロニア帝国という大きな帝国がエルサレムを攻撃し、神殿を破壊し、多くの人を捕虜としてバビロニアに連れて行ってしまったんです。その捕虜の中にエゼキエルもいました。彼は祭司でしたので、本来ならエルサレムの神殿で奉仕しているはずでした。しかし自分の国は敵に滅ぼされ、神殿も壊され、敵国の捕虜となっている訳ですから、全く希望を見い出すことができませんでした。自分たちは神様から見放されてしまった、神様に礼拝する場所である神殿も失われたんだから、というそんな絶望感に覆われていたんです。しかしそのような絶望の中で、エゼキエルはまばゆいばかりの幻を見るんですねえ。それは栄光に満ちた神様の姿でした。遠い敵国でここには神様はおられない、と思っていたこの場所にも、天地を創造された神様はいてくださいではないか、そして栄光を表してくださるではないか、という事を知ったのです。
あなたがもし失意の中に、空しさの中にいるなら、神様は決してあなたから遠く離れてはいません。決してあなたを忘れている訳でありません。大切なことをあなたは今学んでいるということを覚えながら勇気をもって歩み続けてください。
(PBA制作「世の光」2015.1.19放送でのお話しより)
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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでも、ちょっときてみました、いいですか? と言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。