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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■血の花婿 / 板倉邦雄

2015年01月14日 | Weblog
2015/1/14放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。今日は「血の花婿」という題でお話ししましょう。

 「血の花婿です。」という不思議なことばを言ったのは妻のチッポラです。妻の故郷ミデヤンからエジプトへの旅の途中でした。

 さてモーセは主なる神様から「エジプトに帰って行きなさい。あなたのいのちを求めた人々はみな死んだ。」と聞かされて、妻と子どもたちをロバに乗せてエジプトの地へ向かいました。モーセは手に神の杖を握り締めていました。長年、羊飼いとして羊を保護するために手に馴染んでいた杖です。これからは神の民という羊を導き保護する神の杖となるのです。

 ところで、モーセの家族が旅の途中で休んでいた時です。モーセは急に重い病気になってしまいました。高熱が続き、食事も取れず、呼吸も苦しくなり、死にそうな状態になったのです。聖書はこの状態を次のように書き残しました。

 「主は彼(モーセ)に会って彼を殺そうとされた。」 (出エジプト記 4章24節 口語訳聖書) 

 エジプトへ行って神の民を奴隷から救出しなさい、と言われた神がエジプトへの旅の途中でモーセを殺そうとするのですか。私たちの理解を超えています。死にそうな病床で苦しむ夫モーセに妻は訪ねたでしょう。「お父さん。神様の前に私たちがしなければならないことを忘れて無いかしら。」 苦しい息の中から夫モーセは答えました。「そうだなあ、息子たちに天の神様と結びつき、罪の赦しが与えられ、神の家族となる割礼を施してなかったなあ。自分たちが神様の命令を守らないで神様の民たちに神様の命令を守るようになんて言えない。」 そこで妻のチッポラは小刀を取り、男の子たちの前の皮を切り取る手術をしました。そして血のついた息子たちの皮をモーセの足につけて、妻のチッポラは祈りを込めてこう言ったのです。「お父さん。あなたは私にとって血の花婿です。」 (出エジプト記 4章25節参照) 妻チッポラにとって夫モーセが再び花婿として帰ってきたことを意味していたのです。妻の決断と判断によってモーセは助けられました。主なる神様はモーセを赦され、病を癒され、元気にしてくださいました。持つべきものは知恵と思慮深き助け手ですねえ。

 聖書のことばです。
 「人がひとりでいるのは良くない。彼のために、ふさわしい助け手を造ろう」。 創世記2章18節 (口語訳聖書)


 (PBA制作「世の光」2015.1.14放送でのお話より )

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