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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■高山右近が読んだ本  ~キリストに倣いて~  / 岩井基雄

2015年01月30日 | Weblog
2015/1/30放送


 世の光の時間です。お元気ですか? 岩井基雄です。昨年1年間、軍師官兵衛に関連するキリシタンたちを少しずつ取り上げてきましたが、今年も第四週や第五週の金曜日は様々な信仰の先輩たちの歩みから学んでいきましょう。今日は戦国時代にキリシタン大名の一人であった高山右近も熱心に読んでいたという本から学んでみましょう。

 その本は15世紀の初頭に書かれた『キリストに倣いて』 という本です。この本は世界の各国のことばに訳され、聖書についで最も読まれた本とさえ言われています。著者のトマス・ア・ケンピスはドイツのケンペンで生まれ、彼の名前はラテン語で「ケンペン出身のトマス」を意味しているのだそうです。この『キリストに倣いて』という本は、神への信仰の成長を促す大切な本でした。そこには神の前の黙想と祈りを通して神に近づき、神に喜ばれる道を生きるあり方が書かれています。日本では1596年に『コンテムツス・ムンヂ』というタイトルで出版され、当時のキリシタン大名たちが好んで読んだそうです。この地上における主人や王や将軍に気に入られるための歩みではなく、すべてを創造された神様に喜ばれる歩みをして行くことこそが大切である、という教えは当時のキリシタンにとって大きな力となってきました。高山右近も始め多くのキリシタン大名たちがどんな時も信仰を貫いていったのは、この本の影響も大きかったのではないかと思います。自分の利益を求めず神と人との前に謙り、他の人を愛して心から仕え、捨てるべきものを喜んで捨てるという歩みは、何よりもキリストの姿に倣うということを求めた生き方だったのですね。真理を求め、愛を求め、喜んで自分を後にするキリストの歩みに、私たちも倣わせていただき、神に喜ばれ人生を歩んでいきましょう。

 聖書のことば
 「何事でも自己中心や虚栄からすることなく、へりくだって、互いに人を自分よりもすぐれた者と思いなさい。自分のことだけではなく、他の人のことも顧みなさい。あなたがたの間では、そのような心構えでいなさい。それはキリスト・イエスのうちにも見られるものです。」 新約聖書  ピリピ人への手紙2章3節から5節

(PBA制作「世の光」2015.1.30放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。
こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし、日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。
PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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