♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■悪意から出たことでも / 板倉邦雄

2014年09月03日 | Weblog
2014/9/3放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。

 今日は「悪意から出たことでも」という題でお話ししましょう。聖書の神様は創造の神、摂理の神、そして贖罪の神、と言われています。今日は摂理の神様についてお話ししたいのです。

 さてヨセフの父ヤコブが死に葬儀が済みました。兄達は急に心配になってきたのです。父親が死んでしまった今、どんな仕返しをされるか分りません。「ヨセフには随分ひどい事をしたからなあ。今度こそ仕返しされるかもしれない。」 そこでヨセフに手紙を出しました。「実は父さんが死ぬ前に言い残したことがあるのです。我々とあなたの仲を心配して、過ぎたことは水に流すように言ってくれ、それだけが気がかりだ、と申していました。我々はあなたの父の神様に仕えるしもべです。どうぞ昔のことは赦してください。」 ヨセフは手紙を読むと激しく泣きました。兄たちも気が気ではなく、わざわざ出向いてきました。「手紙で申し上げた通り、我々はあなたの奴隷です。」 揃ってヨセフの前に平れ伏し、恐る恐る言いました。

 ところがヨセフの返事は意外でした。「そんなに怖がらないでくださいよ、兄さん。私だって神様じゃないんですから。さばくの罰するのと大それたことなどできません。そりゃああの時は随分ひどい事をするもんだと思いました。でもそのおかげで家族みんなが助かったじゃありませんか。悪意から出たことでも神様はちゃんと良いことに役立てられたのです。私のような者が今日あるのはみな神様の深いお考えがあってのことだったのです。たくさんの人のいのちを救うためなんです。だから心配なんかしないでください。」

 摂理の神様はどのような神様であるか、ヨセフの優しいことばの中にありましたね。神様は私たちとこの世界に対して大きな計画と目的を持っていると言うことです。私たちはその神様の舞台でそれぞれの役目と言いますか役割を演じています。そして人の悪意から出た行為でありましてもその悪意さえも用いて、最終的に神様の計画通り導き、良いことに役立ててくださるのです。

 ローマ人への手紙8章28節を引用しましょう。

 「神は、神を愛する者たち、すなわち、ご計画に従って召された者たちと共に働いて、万事を益となるようにして下さることを、わたしたちは知っている。

 (PBA制作「世の光」2014.9.3放送でのお話より )

***

このサイトは URL名として
 http://yonohikari.biblica.info 
が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

***

東海福音放送協力会へのお問い合せは、
 464-0044 名古屋市千種区自由ケ丘2-10 自由ケ丘キリスト教会内 電話052-762-2196 へ

***

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする