♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■ここに知恵がある / 福井 誠

2014年09月18日 | Weblog
2014/9/18放送


 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 福井 誠です。今日のバイブル・メッセージは「ここに知恵がある」です。それでは黙示録13章18節から読んでみましょう。

 「ここに知恵がある。思慮ある者はその獣の数字を数えなさい。その数字は人間をさしているからである。その数字は六百六十六である。

 今日の箇所では二匹の獣が出てきます。一つは海からの獣。それは豹、熊、獅子など、獰猛な動物を合体させた怪物ですねえ。ただ豹は俊敏さ、熊は強力な破壊力、獅子は威嚇的な力を象徴します。つまりヨハネはサタンに操(あやつ)られて地上を支配する横暴な権力者を描いているのですね。

 もう一つは地からの獣。この獣は明らかに海からの獣の協力者として描かれています。こうして竜、海からの獣、地からの獣は、それぞれサタンに操られる地上の権力者、地上の権力者を支援する宗教的カルト的な力と理解して良いでしょう。常に天上でサタンと呼ばれる存在が戦いに負けて地に投げ落とされています。サタンは地を舞台に憂さ晴らしをしようとしていますね。けれどもサタンは霊的な存在、目に見えない存在です。そこでサタンは地上の政治的権力者とその協力者を利用して神様に敵対し、神様に従う者を滅ぼそうとしている、という訳です。ドラマの概要が分りました。

 次に大切なのは、このドラマを最初の読者のユダヤ人だったらどう読んだかということです。黙示録を読む第一の原則は、細部にこだわらず、大まかなイメージを捉えていくこと。第二の原則は、当時の読者がどう読んだかを考えることです。

 それで、当時のユダヤ人だったらこうした獣の姿でドラマに必ず連想するものがありました。旧約聖書のダニエル書と同じ獣が描かれていること、つまりダニエル書の物語ですねえ。

 ダニエル書もユダヤ人が激しく迫害された時代の記録です。つまりユダヤ人は今の私たちと違ってこの記事を読みながら苦しみの中にあって神の奇跡的な力に守られた時代を思い起こしたのです。そしてその時ダニエルは苦しみに遭ってもいつもと変わらない生活をし、耐え忍んだことを考えさせられました。

 聖書は全体を読めば読むほど理解が深まります。ぜひ教会に行って聖書を読み、あなたにも与えられている神の守りを知っていただきたいと思います。


(PBA制作「世の光」2014.9.18放送でのお話より )

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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