♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■わたしを愛しますか? / 関根弘興

2014年09月01日 | Weblog
2014/9/1放送

 世の光の時間です。お元気でお過ごしですか? 関根弘興です。

 イエス・キリストは十字架に捨てられ三日めに復活されたこと、これは聖書の中心だと言っても過言ではありません。イエス様が復活された後、弟子たちは故郷であるガリラヤに戻り、湖で漁をしていました。しかし弟子たちは夜通し網を打っていましたが何も獲れませんでした。夜が明け染めた時、イエス様が岸辺に立たれ、「舟の右側に網を降ろしなさい!」と言われたのです。弟子たちがその通りにすると、何と大漁の魚が獲れたんですねえ。そればかりかイエス様は彼らのために炭火を起こし、朝食を用意されていました。何と麗しい光景でしょう。

 弟子たちは都であるエルサレムで復活したイエス様に最初にお会いした後、ガリラヤに戻っていました。しばらくはこの場所で漁師をしながらイエス様の恵みを伝えて行こうと思ったのかもしれません。それが自分たちの使命だと考えていたかもしれません。

 しかしイエス様の計画は違いました。彼らはイエス様が十字架につけられ三日目に復活されたことの大切な目撃者たちです。ですから復活の目撃証言者としての特別な使命を受けて全世界に出て行く必要がありました。

 さて朝食を済ませると、イエス様はペテロにこんな質問をしました。「ヨハネの子シモン。あなたはこの人達以上に私を愛しますか?」 こう尋ねたのです。

 思い出してください。イエス様が十字架につけられる前に、ペテロは「たとい全部の者がつまずいても、私はつまづきません!」と言い張った男です。ペテロは、イエス様を愛することにかけては自分が一番だ、と自負していたのでしょう。しかしそんなペテロでしたが、何と、いとも簡単にイエス様を3度も否んでしまったんです。このことはペテロにとって自分の無力さ弱さを知る大きな出来事となりました。

 しかし今イエス様はそのペテロに、「私を愛するか?」と3度も問われたのです。それはまるでペテロが3度イエス様を「知らない」と否んでしまったことを一つ一つ帳消しにするかのように尋ねられたんですねえ。

 イエス様はペテロがイエス様の復活の目撃証言者として生きていくために、まるでリハビリを行なってくださっているかのようです。ペテロはイエス様から「私を愛するか?」と問われた時に、自分の内にイエス様を愛するという心があること、そしてその心をイエス様は分かってくださるということを3度の応答を通して確認することができました。

 そして今日あなたにもイエス様は「あなたはわたしを愛しますか?」と尋ねています。「はい、私があなたを愛することをあなたは御存知です。」と告白していく者となっていきましょう。

 (PBA制作「世の光」2014.9.1放送でのお話しより)

***

 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでも、ちょっときてみました、いいですか? と言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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