♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■出エジプト記 / 板倉邦雄

2014年09月17日 | Weblog
2014/9/17放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。今日からモーセ五書の二番目の書物、出エジプト記を連続してお話して行きたいと思います。では最初ですから出エジプト記全体を見ることにしましょう。

 まず出エジプト記の主題は「贖いの神」です。「贖い」ということばには二つの意味があります。一つは奴隷状態からの脱出です。もう一つは新しい主人の所有となると言うことです。


 奴隷だったイスラエル民族を神様がモーセを通して解放する歴史と、神様の民族として神様の宝となった人々の訓練と教育とが記されているのです。いわゆる贖いの神の歴史が1章から19章の前半に描かれ、そして20章から40章の後半は神の律法が記されています。律法は贖われた私たち信仰者の土台となるものです。

 次に歴史的背景について触れておきたいと思います。出エジプト時代のエジプトの王様・パロは誰かと言うことです。有力な説は紀元前1450年から1420年までに治めましたアメンホテプⅡ世です。もしイスラエル民族のエジプト脱出がアメンホテプⅡ世の時代に行われたとしますと、紀元前1500年トトメスⅢ世がイスラエルの人々を迫害したパロ王となります。そしてその赤子のモーセをナイル川から救出した女王はトトメスⅡ世と異母姉妹にあたる女王・ハトシェプスト女王となります。彼女はトトメスⅢ世の最初の20年間、代わって政治を行いました。ま、この辺を頭の隅に入れておいてください。

 最後に出エジプト記は私たちを罪の奴隷から救出し神の子とする救い主イエス・キリストの模型です。贖罪の神であるイエス・キリストの影です。

 ある聖書学者のことばを引用しましょう。「出エジプト記は、神が恵みによりイエス・キリストによって人間を贖いまた再び神により神ご自身のものとされるために成し遂げられるみわざを歴史的に描いたものである。イエス・キリストこそ大預言者モーセであると共に大祭司アロンでもある。」

 これからその歴史をたどりながら、歴史のすべてを支配し導いておられる神様を見て参りましょう。


 (PBA制作「世の光」2014.9.17放送でのお話より )

***

このサイトは URL名として
 http://yonohikari.biblica.info 
が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

***

東海福音放送協力会へのお問い合せは、
 464-0044 名古屋市千種区自由ケ丘2-10 自由ケ丘キリスト教会内 電話052-762-2196 へ

***

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする