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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■善き力にわれ囲まれて / 岩井基雄

2014年03月28日 | Weblog
2014/3/28放送


 世の光の時間です。お元気ですか? 岩井基雄です。

 第二次世界大戦中に、ドイツ告白教会闘争を担ったディートリッヒ・ボンヘッファーをご存知の方も多いでしょうね。彼はナチス・ドイツ時代に、神に従う者としてナチスに反対また抵抗をし、ヒトラーの暗殺計画にも加わります。結局は捕えられて収容所に送られ処刑されたキリスト教のプロテスタント・ルーテル派の牧師です。彼は処刑される最後の2年間を獄中で過ごしました。彼が処刑されたのはヒトラーが自殺するわずか3週間前でした。しかしその獄中の中で彼は多くの論述と詩を残しています。

 彼が処刑される数ヶ月前の1944年の年末に婚約者のマリアと家族に送った有名な詩があります。獄中からの神への賛美でもあり、ドイツでは年末とともに春の訪れを覚える3月にも歌われるそうです。「善き力に我囲まれ」という題で讃美歌となっている詩を紹介します。

1 善き力に われかこまれ、守りなぐさめられて、            
  世の悩み 共にわかち、 新しい日を望もう。            

2 過ぎた日々の 悩み重く なお、のしかかるときも、        
  さわぎ立つ 心しずめ、 みむねにしたがいゆく。         

3 たとい主から 差し出される 杯は苦くても、       
  恐れず、感謝をこめて、 愛する手から受けよう。

4 輝かせよ、主のともし火、われらの闇の中に。
  望みを主の手にゆだね、来たるべき朝を待とう。

5 善き力に 守られつつ、来たるべき時を待とう。
  夜も朝もいつも神は われらと共にいます。
 (讃美歌21 469番)

  自分の死の間際にあって、まさにあらゆる悪を前にしても彼はそれらに負けることなく絶望することなく、善をもってそれに打ち勝つことができました。それはどんな時も彼が神様の良きわざに守られていたからです。神はあなたがどのような場所にいても、どんな事態にあったとしても、あなたを変わることのない永遠の腕で支えてくださいます。あなたもこの神様に信頼し、どんな深い闇に取り囲まれていても、そのすべてを委ね、希望の光を待ち望み、共にいてくださる神様の大いなる助けを経験することができます。

 聖書のことば

 「光はやみの中に輝いている。やみはこれに打ち勝たなかった。」 ヨハネの福音書 1章5節

  (PBA制作「世の光」2014.3.28放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。
こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし、日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。
PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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