♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■私たちの罪をお赦しください / 岩井基雄

2014年03月07日 | Weblog
2014/3/7放送

 世の光の時間です。お変わりありませんか? 岩井基雄です。今日もご一緒に旧約聖書の詩篇を味わいましょう。今日は詩篇79篇の5節から9節です。

 「主よ。いつまででしょうか。あなたは、いつまでもお怒りなのでしょうか。いつまで、あなたのねたみは火のように燃えるのでしょうか。」 詩篇79篇5節

 様々な悲しみの状況の只中にある時、私たちは、これは神の怒りなのでないかと考えることがありますね。神が私たちに怒っておられるからこのような騒ぎがあり罰(ばち)が当たってしまったのだと考えてしまうのです。

 イスラエルの民にも同様の弱さがありました。この詩篇は新バビロニアによってイスラエルの国土が荒らされ、エルサレムが破壊された時の民族の嘆きの歌です。5節にある、「いつまで」と「いつまでも」という表現からも、その災いの大きさと時間的な長さを窺(うかがい)い知ることができます。またイスラエルはそれらのことによって周囲の国々の物笑いとなっていたのです。

 この悲劇の原因が自分たちの神への罪と不従順にあることを彼らは正直に認めながらも神様の真実な約束に訴えて、赦しと回復を求めているのがこの詩篇なのです。ここにある「あなたのねたみ」という表現は、神が妬むほどに私たちを愛しくださっている、という意味です。その神の豊かな愛のゆえに、神様に対する反逆と偶像礼拝を繰り返してきたイスラエルの民に対して神の怒りが現わされているのですねえ。

 そして先程の聖書は次のように続いています。
 「私たちの救いの神よ。御名の栄光のために、私たちを助けてください。御名のために、私たちを救い出し、私たちの罪をお赦しください。」 詩篇79篇9節

 神様の豊かな愛のゆえに、神様が怒っておられるということを理解した彼らは、自分たちの罪を赦してくださいと祈ります。親の愛の深さを理解した私たちが親に対しての罪を認め、心からの謝罪の思いを持つように、神の民もここで救いの神の愛の豊かさを思い出し、自分たちの罪を認め、罪を赦し救い出して欲しいと願っているのです。愛に満ちた神様は、私たちの砕かれてへりくだった心を喜んでくださり、すべてを罪を赦してくださるのです。
 
  (PBA制作「世の光」2014.3.7放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。
こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし、日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。
PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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