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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■七年間の大ききん / 板倉邦雄

2014年03月26日 | Weblog
2014/3/26放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。今日は「七年間の大飢饉」という題でお話ししましょう。

 さてエジプトの国にあった七年の豊作が終わり、ヨセフの予告通り七年間の飢饉が始まりました。近隣の国々もひどい不作でした。しかし心配はいりません。エジプト中の倉庫にはたくさんの穀物が蓄えられていましたね。エジプト全国に飢える人が出始めました。王様の元には食物を求める人たちがひっきりなしにやってきます。すると王様は決まって総理大臣ヨセフのもとに言って指示通りするのだと命じたのです。飢饉はますますひどくなり、周辺の国にも広がって行きました。ヨセフは倉庫を開け、穀物を売りました。また他の国々から続々と買出しに来る人々にも売りました。

 ところでヤコブ一家はその頃どうしていたでしょう。やはり食べる事にこと欠く毎日でした。話によるとエジプトへ行けば穀物が手に入ると言うことです。年老いた父ヤコブは息子たちに言いました。「みんな、つっ立ったまんま顔を見合わせたって仕方が無いぞ。エジプトに行けば穀物があるという噂だ。さあグズグズしている暇はない。すぐ買出しに言ってくれ。このままじゃ皆、飢えて死んでしまう。」 

 こうしてヨセフの十人の兄たちはエジプトへ穀物を買いに行くことになりました。しかし、父ヤコブはヨセフの弟ベニヤミンだけはどうしても行かせませんでした。ヨセフの時のようにベニヤミンの身にも何か悪いことが起こるといけないと思ったのです。

 それにしましても皮肉な運命とはこのことでしょうか。兄たちは弟のヨセフを二十数年前、憎しみでエジプトへ行く隊商に売り飛ばした前科がありました。父親には嘘をついて、ヨセフは野獣に食い殺されたことになっていました。ですから、まさかこのような形で行きたくも思い出したくもないエジプトへ行くとは兄たちの誰が思ったことでしょうか。天の神様は自然の営みである豊作や飢饉を通してでも、何とかして自分たちの犯した過ちを刈り取るように願っているのではないでしょうか。

 聖書のことばです。
 「人はそれぞれ、自分自身の重荷を負うべきである。・・・ まちがってはいけない、神は侮られるようなかたではない。人は自分のまいたものを、刈り取ることになる。 」 ガラテヤ人への手紙6章5節、7節

(PBA制作「世の光」2014.3.26放送でのお話より )

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