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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■「荒城の月」がベルギーの聖歌(讃美歌)に  / 岩井基雄

2012年06月29日 | Weblog
2012/6/29放送

 世の光の時間です。お変わりありませんか? 岩井基雄です。

 今日は作曲家の瀧 廉太郎が1903年に23歳の若さで亡くなった日だそうです。東京音楽学校の同級生の高木チカさんに(聖公会)博愛教会へと導かれた彼は1900年10月7日、21歳の時に 元田作之進牧師から洗礼を受け、博愛教会の青年会の副部長やオルガン奏者を務めました。この同じ教会であの津田塾大学を創設した津田梅子も信仰生活を守ります。土井晩翠作詞の有名な「荒城の月」は滝が東京音楽学校主催の中学唱歌に応募して入賞した曲だそうです。その翌年に廉太郎はドイツ・ライプツィッヒ音楽院に留学をしますが、わずか2ヶ月で肺結核にかかり、1902年に帰国。父母の元での療養も甲斐なく翌年にあと二ヶ月で24歳という若さで天に帰りました。亡くなる半年前、痛みの中でプレビ司祭と深い心の交わりを結んだと言われる彼は、誠に信仰の人と言える、そういう生涯だったそうです。「荒城の月」を作曲した頃の瀧 廉太郎はイエス・キリストとの深い関わりがあったと考えられています。荒れすさんだ城にかかる美しい月を滝はどのような思いで見上げ曲を作っていったのでしょうか。不思議な導きによりこの曲は1986年にベルギーのシュヴトーニュ修道院で神の恵みを歌う聖歌として用いられるようになりました(※)。この曲の旋律が持つ悲しみの中にある静けさ、祈りと愛や不思議な平安が廉太郎のキリストにある平安と喜びを伝える聖歌を作りたいという祈りを実現させたのかもしれませんね。

 どんなに悲しみが深くともイエス・キリストにある平安は私たちの心を包み、力と励ましを与えるのです。イエス・キリストはあなたにもこう語っています。
 「わたしは、あなたがたに平安を残します。わたしは、あなたがたにわたしの平安を与えます。わたしがあなたがたに与えるのは、世が与えるのとは違います。あなたがたは心を騒がしてはなりません。恐れてはなりません。」 新約聖書 ヨハネの福音書14章27節 

 あなたもイエス・キリストにある本当の平安に生かされませんか。悲しみや失望や涙を越えて、本当の喜びと平安がイエス・キリストにあってあなたにも用意されているのです。


(※ http://www.geocities.jp/saitohmoto/hobby/music/kojonotsuki/kojonotsuki.html)


   (PBA制作「世の光」2012.6.29放送でのお話しより)

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。
こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし、日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。予約なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。
PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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