■光のように白く ／ 福井 誠

2012/6/7放送

　世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、福井　誠です。今日のバイブル・メッセージは「光のように白く」です。それではマタイの福音書17章の1節2節から読んでみましょう。


　「イエスは、ペテロとヤコブとその兄弟ヨハネだけを連れて、高い山に導いて行かれた。そして彼らの目の前で、御姿が変わり、御顔は太陽のように輝き、御衣は光のように白くなった。」

　クリスチャンの間では変貌山での出来事として知られるお話ですねえ。イエス様が最も信頼する弟子ペテロとヤコブそしてヨハネの三人を連れて高い山に導かれたというものです。これが一体どこの山であったのかは未だにわかっていません。けれどもここに記された出来事というのは三人の信仰に大きな影響を与えた出来事であっただろうと私は思っています。というのもそれは単に奇跡的な出来事に遭遇したというよりも、イエスのきよさに触れた経験だったからです。

　ペテロの通訳者として活躍したマルコは自らの福音書に「その御衣は、非常に白く光り、世のさらし屋では、とてもできないほどの白さであった。」(マルコ 9章3節)と極限の白さを印象深く伝えています。ペテロの受け売りとして通訳者のマルコが語ったとすればペテロの印象もそこにあったのでしょう。ペテロはイエスの素晴らしいきよさを目撃した人物でした。そのペテロが自分の手紙の中でこう語っています。

　あなたがたを召してくださった聖なる方にならって、あなたがた自身も、あらゆる行ないにおいて聖なるものとされなさい。それは、「わたしが聖であるから、あなたがたも、聖でなければならない。」と書いてあるからです。(1ペテロ 1章15節、16節)

　生活上のきよさのイメージは人さまざまです。しかしペテロは天来のきよさがありそれに倣うように教えています。神様が教えてくださるきよさというものがあります。クリスチャンになるというのは神の世界の素晴らしさを知り、その素晴らしさに向かって生きて行くことに他なりません。あなたにも神様の素晴らしさを知って頂きたいと思います。

　(PBA制作「世の光」2012.6.7放送でのお話より )

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