■朝の食事 ／ 山中直義

2012/6/5放送

　世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、山中直義です。朝の食事をしっかり摂るとその日一日しっかりと生きる体力が得られますよね。ではその日一日をしっかりと生きる魂の活力は一体どうすれば得られるのでしょうか。新約聖書ヨハネの福音書21章にその秘訣が記されています。

　イエス・キリストの十字架と復活から一週間が経った頃弟子たちは力を失った状態にありました。イエス・キリストをそれまでと同じように目で見て共に過ごすということができなくなってしまったことで、彼らはこれからどうやって生きていけば良いのか分からない、生きる目的や原動力を見失った状態になってしまいました。そんな中、彼らはかつての生業(なりわい)であった漁に出て見るのですが、夜通し働いても何も獲れず空しさは深まるばかりでした。すると夜が明け始めたその時、イエスが岸辺に立ち彼らにこう語りかけられました。「子どもたちよ。食べる物がありませんね。・・・舟の右側に網をおろしなさい。そうすれば、とれます。」(ヨハネ 21章5節、6節)　弟子たちにはそれがイエスあることが分りませんでした。ですがとにかくそのことば通りに網を下ろして見たと言います。すると網を引き揚げることができないほどのおびただしい魚が獲れ、弟子たちはその時喜びと感動に満たされ、それがイエスであることに気付いたのでした。そしてイエスはその彼らにこう言われました。「あなたがたの今とった魚を幾匹か持って来なさい。・・・さあ来て朝の食事をしなさい。」(ヨハネ 21章10節、12節)

　朝の食事をしなさい、これから始まる一日をしっかりできるために必要な力を得なさい、イエス・キリストはそう言われました。そして一日をしっかりと生きる、いや一生しっかりと生きていくための魂の活力は、神のことばを聞き神のことばに従う時に必ず毎日与えられると聖書は約束しています。死者の中からよみがえられたイエス・キリストは今も生きて聖書のことばを通して日々あなたに語りかけておられます。朝の食事を摂る、ちょうどそのように朝ごとに聖書を読み、読んだことばに聞き従って歩んでみてください。喜びや感動に満たされる魂の活力があなたにも差し出されています。


　　　(PBA制作「世の光」2012.6.5放送でのお話しより )

******

さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

***