■ソロモンよりもすぐれたイエス ／ 福井 誠

　2012/2/9放送
　
　世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか？　福井　誠です。今日のバイブル・メッセージは「ソロモンよりもすぐれたイエス」です。それではマタイの福音書12章42節から読んでみましょう。

　「 南の女王が、さばきのときに、今の時代の人々とともに立って、この人々を罪に定めます。なぜなら、彼女はソロモンの知恵を聞くために地の果てから来たからです。しかし、見なさい。ここにソロモンよりもまさった者がいるのです。 」

　ソロモンという王様の名前はどこかで聞いた人もいることでしょう。ソロモンは古代イスラエルの最盛期の王様、知恵ある王として名声を誇った人物です。その評判ははるか遠くの国にまで知れ渡り、南のシェバの女王はその知恵を聞くためにわざわざ遠い国からイスラエルを訪れたのだというのです。そしてイエスは言いました。「見なさい。ここにソロモンよりもまさった者がいる」と。

　使徒パウロがこんな事を言っています。

　「 キリストは神の御姿である方なのに、神のあり方を捨てられないとは考えず、ご自分を無にして、仕える者の姿をとり、人間と同じようになられました。・・・実に十字架の死にまでも従われました。それゆえ神は、この方を高く上げて、すべての名にまさる名をお与えになりました。それは、イエスの御名によって、天にあるもの、地にあるもの、地の下にあるもののすべてが、ひざをかがめ、すべての口が、『イエス・キリストは主である。』と告白 ・・・（するためです。）」(ピリピ2章6節～11節)

　実にイエスはパウロが言うようにソロモンに勝るお方として認められた方です。しかし大切なのはシェバの女王が遠い国からやってきたという点です。私たちはイエスの知恵を聞くためにわざわざイスラエルに出かける必要もありません。このように電波を通じて、また聖書という出版物を通して、その知恵を容易に聞くことが許されています。

　しかし、聞こうとしない現実があるのではないでしょうか。昔はなかなか聞けないものが身近に聞ける時代です。それだけ救いの機会が開かれているということを覚えて、神様を信じて従っていきたいものですね。

　　( PBA制作「世の光」2012.2.9放送でのお話より )

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