世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。福井 誠です。今日は聖書の中の創世記13章18節から読んでみましょう。
「アブラムは天幕を移して、ヘブロンにあるマムレの樫の木のそばに来て住んだ。そして、そこに主のための祭壇を築いた。」
ヘブロンは標高926メートル。イスラエルの都市では最も高い所に位置する町です。昔は、キリヤテ・アルバと呼ばれ、聖書の時代から現代に至るまで繁栄してきた数少ない町です。このヘブロンから西へ約2.5Km行った所に、「アブラハムの樫の木」と呼ばれる一本の老木があります。これがマムレの樫の木ではないかという訳ですねえ。イスラエルにはそんな聖書の史跡が沢山あります。
ともあれ、後にアブラハムと呼ばれるアブラムがヘブロンにやってきたのは、一緒に住んでいた甥のロトとの間に争いが起こったからでした。家畜や持ち物が増え、住んでいた土地が狭くなり、お互いに離れて住む必要が生じたのです。
甥のロトはアブラハムに勧められて自分の好きな場所を選びました。周囲をぐるりと見回し、良く潤った非常に良い土地を選びました。一方、アブラハムはロトから離れてヘブロンに移り住み、まずそこに神の祭壇を築きました。この違いは後に決定的なものとなっていきます。
ロトは自分の考えで最良の土地を選んだはずでしたが、神様を認めなかったので、自分の身を滅ぼすような危険を味わいました。しかし神様を第一としたアブラハムは、ヘブロンに移り住んでから、じわじわと神の祝福を受けていくのです。
聖書には、「主が家を建てるのでなければ、建てる者の働きはむなしい。主が町を守るのでなければ、守る者の見張りはむなしい。」(詩篇 127篇 1節)ということばがあります。アブラハムは、自分の行動を守られる神に心を留めて、神を大事にして歩んだ人でした。私たちも心機一転を望んで住まいを変え、土地を変えることがあります。しかし、だからといって何も変わらない、同じことの繰り返し、ということがあるものです。大事なのは、私たちの行動を守られ祝福される神様を覚え、その神様と共に歩むことなのです。今週も聖書を読み、神様の導きを得ながら歩ませていただきましょう。
( PBA制作「世の光」2008.1.10放送でのお話しより)
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