お元気ですか? 世の光の時間です。岩井基雄(いわい・もとお)です。
ある病院の待ち合い室に一つの詩が掲げられていたのです。こういう詩でした。
病まなければ 捧げ得ない 祈りがある。
病まなければ 信じ得ない 奇跡がある。
病まなければ 聴き得ない 御言葉がある。
病まなければ 近づき得ない 聖所がある。
病まなければ 仰ぎ得ない 御顔がある。
おお 病まなければ 私は人間でさえもあり得なかった。
この詩はハンセン病に苦しむ方々と共に歩み、マザー・テレサにも協力し、1990年に召天された河野 進という牧師の詩です。私は、待ち合い室で友人と一緒に待つ間、涙がこぼれました。
聖書には、「患難が忍耐を生み出し、忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出すと知っているからです。この希望は失望に終わることがありません。」(ローマ人への手紙 5章4、5節)ということばがあります。苦しみや病いがなくなれば良い、と私たちは考えますね。しかしその患難や苦しみを通して私たちの心は耕され、優しい心、柔らかな心が与えられる、というのです。そしてその品性は素晴らしい希望を生み出す、というのです。
その秘訣は何でしょうか。先の聖書のことばは、こう続いています。
「なぜなら、私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです。」(ローマ人への手紙 5章5節)
神様の本当の愛を知る時、苦しみや病気も受けとめる力が私たちに与えられます。そしてその苦しみの中でしか分からない不思議な恵みを知ることができるのです。本物の愛には私たちを変える力があります。どんな時にもどんな痛みの中にあっても神様を信じる時に、あなたもこの希望に生きることができるのです。
ではまた聴いてください。
(PBA制作「世の光」2008.1.18放送でのお話しより )
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