世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか、関根弘興(せきね・ひろおき)です。今日もさわやかに一日を過ごしていきたいですね。
今日も最初に詩篇121篇のことばの中から紹介いたします。
「主は、あなたを守る方。主は、あなたの右の手をおおう陰。」(詩篇121篇5節) 神様が「あなたを守る」と言われる時、その守りは具体的にはどういうものなのでしょう。その具体的な守りの一つが「あなたの右の手をおおう陰」ということばの中にあります。
右という場所は普通、力を表しますね。ですから右手は私たちの力の象徴と考えてもよいかもしれません。どうも私たちはちょっと成功したり有名になったりすると、いつの間にか自分の右手がぐいぐいぐいぐい伸びてしまう。すぐに高慢になりやすい存在なんですねえ。
私が聖書の勉強のために神学校で学んでいた頃ですが、派遣された教会で高校生の集まりの責任を持っていました。その集まりにはたくさんの高校生が来るようになり、まあその地域ではちょっとした有名な集まりとなっていきました。私はそのリーダーでしたから、何だか鼻が高くなっていきました。ある時、キリスト教の新聞社が取材にやってきました。「関根さん、どうしてこんなに高校生が集まるんですか?」「いやあ、神様に祈ってるだけですよ。特に何もしていません。」と、謙遜そうに私は答えました。しかし心の中では「俺だよ俺。俺がリーダーだからさ。」と言っていたのです。何かをやれば成功する連続の中で、いつの間にか私の右の手はぐいぐいと伸びていきました。
そんな時私は、神学校を卒業して新しく教会を始めるために神奈川県の小田原に行きました。教会と言っても、6畳と4畳半を合わせた小さな小さな部屋でした。人が殆ど集まっていませんでした。でも私は自信があったんですねえ。何でもできると思っていました。
しかし1年目、何も起こりません。2年目、何も起こりません。3年目、私はついに失望し、牧師をやめようと考えたんです。何をやってもうまくいかない連続でした。
しかし3年目が終わろうとするその時、聖書のことばが私の心に迫ってきました。それは、エレミヤ書という中にあることばで、「わたしは再びあなたを建て直し、あなたは建て直される。」(エレミヤ書 31章4節)ということばだったんです。
私はそれまで「何でも自分が、自分が、自分の力で」と考え、歩んできました。しかしそうした高慢がどれだけ働きを疎外していたかを知らされたんです。
神様の守りは私の右の手を覆うこと。それは挫折や失敗の連続のような状態の中に置かれるということかもしれません。でもそこに神様の守りがあるんですよ。
( PBA制作「世の光」2008.1.15放送でのお話しより)
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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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