世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。福井 誠です。今日は聖書の中の創世記15章1節から読んでみましょう。
主のことばが幻のうちにアブラムに臨み、こう仰せられた。「アブラムよ。恐れるな。わたしはあなたの盾である。あなたの受ける報いは非常に大きい。」
今週も創世記に書かれたアブラムという人物の生涯から信仰について学んでいきます。
アブラムは自分の生まれ故郷ウルの町を出てカナンという所に住みつくようになりました。主の祝福の約束を受けて約640キロの道のりを旅してきた訳ですが、カナンの地に住みついてはや十年が経ちました。アブラムは神にあなたは大いに祝福されると語られていましたが、今だに猫の額ほどの土地も所有していませんでしたし、一人の跡継ぎ息子も与えられていませんでした。
アブラムはすでに八十(歳)を超えていましたから、その心には神の約束よりも、衰えていく力、そして子どものない孤独な夫婦であるという現実感がじわじわと拡がっていたのではないでしょうか。実際、アブラムは当時の慣習に従って忠実な奴隷エリエゼルを相続者にしようと考えていました。厳しい現実の前に、神の約束など期待できないと思い始めていたのかもしれませんねえ。
そんなアブラムに、再び神が幻のうちに現れ、神の約束の確かさを繰り返し語られるのです。「あなた自身から生まれ出て来る者が、あなたの跡を継ぐ」(創世記 15章4節参照)と語られました。アブラムには子が与えられ、またその子孫は天の星のようになるというのです(創世記 15章5節参照)。
アブラムはどうしたと思いますか、アブラムは何もない中で何の保証もない中で、神の約束のことばをもう一度信じていくのです。何の望みも得ることができない状況の中で、あえて神に望みを抱いて信じていきます。
神を信じるというのは、単純な行為ですが、それは理解を超えた神のことばを勇気をもって受け入れていく行為なんですねえ。望み得ない時にこそなおも神様に望みを抱く、そのように生きたいものですね。
( PBA制作「世の光」2008.1.17放送でのお話しより)
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