18日(木)、朝の間は曇っていたが、日中は晴れ、暑い一日だった。関東地方は梅雨が明けたそうだが、近畿地方はまだ宣言はない。朝の登校見守りに立った。明日19日(金)は、1学期の終業式。梅雨明けとともに夏休みに入る。何だかんだと言っても、結局、例年と変わらない。長年の教師経験から、7月20日前後に梅雨が明け、夏休みが始まるのだ。
今日は、朝から市役所、地元の方への電話連絡をし、その後、涼しいうちに庭木の剪定作業を行った。結局昼まで作業を続行。熱中症にならないように送風ジャンパーを着用し、水分補給をしながらの作業だった。
昨日の県議会産業労働常任委員会や明日19日に開かれる百条委員会、知事の記者会見、ぶら下がり会見等々、今日新聞、テレビ、ネット等で兵庫県の文書告発問題が報じられている。その中で、「知事のおねだり発言(ワイン)」の音声データも流れた。元県民局長から百条委員会に対して陳述書とともに提出されてもので、明日、委員に示されるとされている音声資料だ。これが、テレビ局の「独自入手」とやらで、一日前にテレビで流された。関西広域連合の会議を終え、部屋を出てきたところで記者につかまり、これを聞かされた齋藤知事は、即答せず、「しかるべき窓口に提出してください」とその場を逃れる場面が流された。メディアは「速報」「独自取材」などと、報道を競っているようだ。しかし、これらは明日の百条委員会で審議されるはずの資料だ。委員会の前に公開されてしまっているのは問題だ。
また、職員労働組合、片山副知事らの辞職要請に対しても、知事が辞職を否定し、県政の立て直し、日々の仕事をこなしていくのが私の責任、という発言を繰り返していることに対して、メディアでは、記者、コメンテーター、県民からの厳しい批判、辞職すべき、という声を紹介し続けている。さらに、末松自民党兵庫県連会長、吉村大阪府知事の発言などを紹介し、3年前の知事選挙で齋藤氏を推薦した両党が、今では、手のひらを返すように齋藤氏を推薦できない、自分の言葉で語るべきだなどと突き放したり、距離を取るなどの発言を繰り返し紹介し、次の衆、参の選挙、知事選挙を見据えた政治的思惑があることを報じている。ネットメディアは、さらにさまざまな情報が流され続けている。ただ、昨日も投稿したように、兵庫県議会自民党議員団、自民党兵庫県連は、知事選挙において、金澤氏を推薦したのであり、機関決定を覆して、維新と相乗りで齋藤氏に推薦を与えたのは、自民党の在京国会議員団であり、党本部であったことをあらためて指摘しておきたい。
百条委員会は知事や幹部らの違法行為を告発した文書の内容について、議会として、強い調査権限を付与された特別委員会として設置したものであり、内容の真偽を明らかにすることを目的としている。県職員に対するアンケート調査を実施し、確かな証言、資料をもとに調査を行っていくことになっている。委員である議員も、証人となるかもしれない職員や関係者も、心理的には重い負担である。しかし、この問題をめぐっては、告発者の死という重大な事態に至り、また、他にも関連があるとされる2つの死が伝えられ、その重さは尋常ではない。だからこそ、百条委員会で徹底的に真相究明が行われなければならい。知事の「パワハラ」「おねだり」の実例だけではなく、告発文書の内容にあるとされる、知事選挙に絡む県幹部職員による県職員や関係団体への投票依頼、知事の政治資金パーティーのパー券購入強要、オリックス・阪神優勝パレードの協賛金寄附に絡む公金違法支出等の法律違反に関する行為、問題への追及が後回しやおろそかになってはならないと思う。これこそ、重大な問題であり、こうした法律違反に関する疑いについて、白黒をはっきりさせることが百条委員会に託された議会の責任であり、議会としての県民への責任の取り方だ。
片山副知事が何回も辞職を勧めたのに、知事はそれを聴かず副知事は涙を流して辞職したのは残念だ、という県民の声をよく聞く。「なんで支えきれなかったのか、悔しい」と泣きながら会見するテレビ報道を見ての感想だろう。しかし、告発文書の内容には、片山副知事が深く関与しており、県幹部を指示して、「齋藤県政」の推進役として動いてきたことは確かであり、片山副知事自身が、「県政を動かしているのは自分だ」と豪語する姿も見てきたことを考えると、片山副知事の辞職は、知事を見放し、百条委員会から逃げ、課題山積の県政を放り出したとしか受け止められない。知事が辞職しないのであれば、最後まで知事を支えて運命を共にすべきではなかったのか。そもそも自身の「首」を差し出したり、引っ込めたり、政治の駆け引きの道具として使ってきたことを思えば、今回の辞職も今がその時だとの判断だったのかもしれない。
6月議会の最終日を前に、議運委員長室に突然やってきた片山副知事は、「自分が辞職をするので、百条委員会は何としても止めてほしい」と自身の首と引き換えに百条委員会の設置をしないでほしいと申し出てきた。「百条委員会ができると、職員の負担は多くなり、県庁がぐちゃぐちゃになるので、何としても止めてほしい」という理由だった。「県政をこんな事態にまでしたのは、いったい誰の責任か」という呆れた思いだった。片山副知事は、「設置を決める投票では、無記名投票としてもらえないか」とも提案してきた。自民党議員団の中には、百条委員会設置に反対、慎重な意見の議員がいることを念頭に置いてか、表決の投票方法にも言及し、「無記名」とすることで、反対票を投じやすくしようとする方法まで示した。表決で、過半数にならないようにという提案だった。百条委員会に反対する議員の目論みに呼応するかのような話でもあった。これは、議会に対する明白な介入であり、もちろん拒否し、片山副知事には、「辞めても百条委員会に出て、堂々と弁明すればいい」と返事をした。このあと、片山副知事は、自民党議員団執行部にもこの話をしている。この行動について、片山副知事は、「自分自身の判断でやったこと」と話していたが、後日、知事の指示で行ったと話していたという県職OBの話も伝わってきた。齋藤知事も、片山副知事にそうした指示をしていない、初めて知ったと述べていたが、本当はどうなのか。いずれにしても、片山副知事には、辞めても百条委員会で証人として出て尋問を受け、真実を証言してもらわなければならないことがある。