百聞百見

ふじもと百男の政治活動日記

かとう民踊フェスティバルで考えたこと

2009年09月30日 04時34分09秒 | インポート

Cimg1648 Cimg1651  27日午後、加東市下滝野の滝野文化会館で「かとう民踊フェスティバル」が開催された。午前中の「山田錦ウォーキング」でつり気味の足をひきずりながら会場に。すでに開演され、8番目の銭太鼓(藤柳会)の「おてもやん」「青い山脈」から観せてもらった。ちょうど隣席に加東市文化連盟の会長さんが居られたので、民踊、舞踊についていろいろ教えていただきながら観ることができた。

 会場は徐々に入場者が増え、とうとう満席に近い状態になった。次々と出演される踊りや銭太鼓の会の皆さんの素晴らしい踊り、演奏に圧倒され、だんだんその雰囲気に酔うような感じになってくる。盆踊りは3曲しか踊れない私である。民踊や舞踊にはとんと縁もなく素養もないのだが、こうしてじっくり観させてもらっていると「いいなあ」と感じてくる。こんな感じは「播州音頭」の研究会の時にも感じたことを思い出す。きっと日本人のDNAに響いているのだろう。

 自分にはこうした伝統文化にふれる機会が無かったということが原因で、これまで余り関心が無かったのだと思う。踊りをじっくり見ていると、足の運び、手の先、腰の回し方、目の流し方などいろいろ気になってきた。頭の中に少し経験した武道の型の練習が浮かんできた。特に居合道の型の練習を思い出す。

 そんな時、6人の子ども達が「兜」を踊った。こうして子どもの頃から踊りに親しんで体で覚えていくのはいいなあと思いながら観ていた。武道も、民踊や舞踊も共通するのはやはり「型」だ。「型」をまねるのは簡単そうでなかなか思ったように体が動かない。長い時間をかけて洗練され継承されてきた「型」こそ伝統であり価値ある文化といえる。学校教育で教え学ばせなければならない第一のものがこうした伝統文化だと思う。礼儀作法、しぐさを体で自然に覚え、そのことが内面の礼節、道徳を育むことにつながる。

 学校の正課にこうした伝統芸能、文化を学び身につける課目があればよいのに。教育基本法の改正、学習指導要領の改訂によって「伝統と文化に関する教育」を教科の中でも取り扱うようになった。しかし、もう一歩進んで「伝統文化」という教科を設けてもいいのではないか。そんなことを考えながら時間の経つのも忘れて民踊を楽しんだ。


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東条山田錦の里でウォーキングとモニュメントの除幕式

2009年09月29日 04時21分50秒 | インポート

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 27日、加 東市岡本の東条温泉とどろき荘の広間には「東条山田錦の里探訪ウォーク」に参加する約300人余りの人が集まっていた。私も去年に続いて、この「山田錦ウォーク」に参加した。この催しは「東条山田錦フェスタ実行委員会」の主催で、加東市、北播磨県民局、JAみのりが後援している。酒米の王様「山田錦」生産の特A地区として知られる東条地区の山田錦生産者が開いているもので、今年は県外からの参加者もあり大にぎわいである。

 スタートして「道の駅とうじょう」までは先頭グループを歩いた。彼岸も過ぎ、稲刈りも始まっているのに昼間は気温もぐんぐん上がって、汗が吹き出す。ウォーキング愛好家には少し物足りないスピードだと言われながら必死でゆるやか坂を上り、なんとか「道の駅」に到着。

 ここで、「山田錦のふる里 加東」のモニュメントが建設され、その除幕式が行われた。道の駅の一角に白布に覆われたモニュメントが立っている。市長、議長の挨拶のあと、除幕の儀式が行われ、青空をバックにとっくり型のモニュメントが現れた(写真、筆者は右から2人目。緑のポロシャツ姿)。「道の駅」を訪れる人々がこのモニュメントを目にして「山田錦のふる里 加東」をより強く印象に刻んでほしい。ウォーキング参加者も早速モニュメントの前で記念写真を撮っていた。

 Photo_412.5キロのコースにはコースの表示板、休憩所が設けられお茶のサービスも行われた。また、田圃には酒造会社の契約田であることを示す幟も立てられており、この米がやがてうまい日本酒になるんだということも楽しめる。少し色あせた彼岸花や柿、栗などの木も豊かな田舎の風景をより楽しませてくれた。田圃の向こうに東条ダムも見えている。

 汗びっしょりになってゴールすると、うどん、巻き寿司の接待が待っていた。スタッフの皆さんありがとう。抽選のお楽しみもあり、なんと「東条ロール」が当たってしまう幸運。重ねてありがとうございます!

 この「山田錦のふる里」は加東市のみならず兵庫県、そして日本の宝である。日本酒、日本食の評価は世界で高まるばかり。これこそ日本文化の粋といって過言ではない。その意味からも「山田錦」の価値を再認識する一日だった。


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親善ゲートボール大会と保育園の運動会

2009年09月28日 04時24分01秒 | インポート

Photo_5 Photo_6 Photo_8    26日(土)、加東市高岡のグラウンドで滝野地区親善ゲートボール大会が開かれた。19回目を数えるこの大会は、その名の通りゲートボール協会、老人会、小学生、PTA、市会議員等の世代、活動の場を越えた団体がチームをつくって参加、親善と交流を深める場となっている。毎年5月に開催されているが新型インフルエンザの流行で延期になったもの。だが、第2波の襲来の前に開催できたことを関係者、参加者共々喜んでおられた。少し暑いぐらいの天気だったが風は涼しく、周辺の田圃では稲刈りが行われ、まさに秋の好天の下での大会だった。

 このグラウンドの少し東に高岡育児園があり、秋の運動会が開かれた。また、加東市西垂水の泉保育園でも運動会が行われ、園児達はよく練習して鍛えたブリッジなどの技を楽しそうに披露していた。保育園の運動会の運営では保護者会の役員さんの力が不可欠だ。そういう意味では若い親の親としての社会体験の絶好の機会でもある。また、高岡育児園の理事長(区長さん)も話して居られたが、他の親、そして子どもを見て自分の子育てを見直すよい機会ともなる。そんな中、一番喜んで参観しているのは孫の活躍に立ち上がり、拍手し、手を振るお祖父さん、お祖母さんであったように思う。

 「家庭と地域の再構築」。井戸知事が3期目の兵庫づくりに掲げた基本5つのうちの一つだが、このゲートボール大会、運動会でその源を見る思いがした。


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東条農業セミナー

2009年09月23日 05時37分43秒 | インポート

Photo_5  去る9月12日、朝から雨が降り続く中、加東市天神のJAみのり東条支店で「東条農業セミナー」が開催された。

 2年前に第1回が開催され、今回は2回目の開催となる。兵庫県が誇る酒米の王様「山田錦」の特A地区である東条地区の農業生産者約50人が集まり、実践事例の発表をはじめ、講演、懇談等が行われ、予定の時間をオーバーして熱心な質疑が行われた。

 今回のテーマは「良質米生産の基本を学ぼう!」。事例発表では「牛糞堆肥による有機物投入の稲作」(加東市岩屋の中野幸雄さん)、「水稲直播栽培の導入による地域農業の振興」(藪農機具利用組合の廣岡利彦さん)がそれぞれの取り組みを述べられた。中野さんは「土づくりこそ基本」を、廣岡さんは、水稲直播栽培の取り組みを発表した。続いて、県立農林水産技術総合センター酒米試験地主任研究員の池上勝さんが「山田錦の今年の生育状況と温暖化への対応」について講演した。講演では、温暖化による山田錦の生育について、気温の上昇、夏日の増化などで、品質への影響が出ていることや酒造りへの影響が出ている状況が報告された。産地と酒造家との信頼をこれからも続けていくためには、上質を保っていくことが大切だと強調された。

 このあと「水稲のカルテック農法の実際」と題した講演も行われ、懇談会では、カルテック農法についての質問が相次いだ。結局予定時間を大きくオーバーする熱心な議論が続いて有意義な時間が過ぎた。

 最後に挨拶に立った実行委員会の中埜さんは、この山田錦の特A地区の東条において生産者は創意工夫を重ねて良質の酒米生産に取り組んでいるが、その生産農家も高齢化が進み後継者がいないのが現状である、この課題をこれからどう克服していくかも大きな課題だ、と締めくくった。

 このセミナーに来賓として、また懇談会の助言者として声を掛けていただいたことを感謝しているが、与えられた課題は大きく重いものばかりだ。耕作放棄田、担い手不足、生産調整等課題は山積だ。今後もこうした意欲的な取り組みを継続することで、より良質の酒米「山田錦」の生産につなげるとともに次の世代に確実につないでいくことが今最も大切なことだと思った。

 

 

 


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天皇陛下ご即位20年のDVD-ぜひ子ども達に見せてほしい

2009年09月22日 06時24分53秒 | インポート

 11月12日、天皇陛下ご即位20年をお祝いする政府式典が開かれる。その式典で上映予定の映像がDVDに収められ、全国の自治体、教育委員会、学校に配布されているのをご存知だろうか。

 インターネットでその映像を見ることもできる。約26分の映像を見た。今上天皇のお人柄、ご公務のことなどが非常によくまとめられている。なかでも阪神淡路大震災の被災地である神戸市を見舞われ被災者を元気づけられた際の感動的な映像も入っている。

 この映像はDVDに収められ、9月のはじめには都道府県教育委員会、市町村教委に各学校へ配布するようにと送られた。兵庫県教委では県立学校、所管の私立学校へ配布している。また、各地教委も学校へ配布している。どう活用するかは具体的な指示はないが、式典に合わせて、児童生徒がこのDVDを視聴し、天皇陛下のご即位20年をお祝いすることができるようにしたい。

 子ども達が学校で天皇陛下や皇室のことを学習する機会は多くない。社会科の歴史や公民の分野で取り上げられるが、現憲法の下での天皇、皇室の制度、ご公務、また祭祀やご日常についてほとんど学習することがない。日本国憲法の第一章に天皇の条項が記されている。日本の国の一番大切なご存在である天皇のことを子ども達に正しく教えることが必要だ。このご即位20年の記念の時こそ絶好の機会であり、DVDの映像は最適の教材である。ぜひ、すべての児童・生徒がこのDVDを視聴して天皇や皇室について学ぶ機会を設けてもらいたい。

 

 


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名月、名曲、名酒の夕べ

2009年09月21日 06時31分56秒 | インポート

Photo_7 Photo_8        18日夜、加東市やしろ国際学習塾で「名月名曲名酒の会」が開催された。この会は去年に続いて2回目。今年はホールに細川勝氏の名月の絵が飾られ鑑賞。オープニングでは大橋洋子氏らの舞踊「朧月夜」が披露された。月夜に妖艶な舞。昼間の現実から我々を一気に異空間に誘ってくれるかのようであった。

 尺八、舞踊を鑑賞して、いよいよお待ちかねの名酒の会。会場を移して全国から集められた名酒に酔った。私も乾杯の発声をさせていただいた。去年は「月と日本文化」について話せとの注文でそれなりに準備もした上で話させてもらったが、少し長くなり乾杯のビールがぬるくなったとのお叱りを受けていた。与えられた時間は30秒。今年はぴったり30秒で収めた。

 あとは参会の皆さんと極上の名酒を酌み交わして懇親を深めるのみ。当地においてもそろそろ「日本酒で乾杯!」の合言葉が定着してきたのではないだろうか。それにしてもどの酒もなんとうまいことか。ふる里の酒米を使った酒はまた格別。加東市産の酒米の王様「山田錦」が日本各地の酒造家でとびきりの美人になって戻ってきて私たちを楽しませてくれる。

 名月を愛で、音曲や舞を楽しみ、杯を傾ける。こんな文化を残してくれたご先祖様に感謝の気持ちでいっぱいだ。日本一の酒米のふる里加東市ならではのこの行事がこれからも続いていくことを祈りながら、また杯を傾ける夜だった。


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運動会-たくましく育つ子どもたち

2009年09月20日 18時02分28秒 | インポート

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 風が強かったが、青空と色づく前の木々の緑がまぶしい好天の下、19,20日の両日、市内の9小学校で一斉に運動会が行われた。新型インフルエンザの流行で学級閉鎖の報道が目につくようになっている中、先生方も運動会の練習や準備で大変だったろうと思う。それだけに絶好の運動会日和りに恵まれ、子ども達が練習の成果を思う存分発揮する姿を目にして疲れも吹き飛んだのではないだろうか。

 今年の運動会で特に印象に残ったことは、入場行進をはじめ競技や演技での子ども達のきびきびとした行動、力強さだった。雨で一日延びて13日に行われた市内の中学校の体育大会。開会式は滝野中学校で参観したが、生徒の入場行進は実に整然と、そして力強い掛け声が響いた見事なものだった。開会の言葉で校長先生が「震えるほど感動した!」と賞賛の言葉を掛けておられた。また、20日は社小学校で開会式に臨んだが、元同僚の「入場行進見たってよ。ええでえ」との言葉通り、大きく手を振り、足を上げて、しっかり前を見て行進する姿に感動した。6年生から1年生まで全員が立派な行進を見せてくれた。退場後も最後尾の1年生が門を抜けきるまで力を抜かず全員がその場足踏みをしっかり続けていた。近年、こんな見事な行進は見たことがない。まさに日頃の教育の成果がここに表れているのだと思った。

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 もう一つ。米田小学校では伝統の米田地区ふれあい体育祭が行われ、保育園児から老人会まで地区全体での運動会が行われた。その最後を締めくくるのは地区対抗リレーだった。女子のアンカーは老人会のご婦人。走る距離は短くしてあるが、受けたバトンを手に全力で走っておられる姿にまた感動。ゴールテープの寸前で転んでしまわれたが、すぐに立上がってゴール。土を払いながらアハハと笑っておられる姿が神々しく感じられた。男子のアンカーは区長さん。やっぱり全力疾走だったが、こちらも転んでしまわれた。そうした大人、年長者の気概というか心意気に子どもが学ばないはずはない。きっと村の子どもとして誇りとすることだろう。最後に「米田音頭」をみんなで踊った。昭和、平成の合併で米田村が社町、そして加東市になっても米田の伝統を継承し守っていくこの体育祭の精神が嬉しかった。

 こうして各校の運動会、体育大会を参観させてもらうと、それぞれの学校、地域の特色、伝統がよく出ていることが分かる。社中学校男子生徒のエッサッサは今年も力強かった。福田小学校では帽子取りが伝統になっているし、東条西小学校ではオーソドックスだが懐かしいスタイルの応援合戦を楽しませてもらった。滝野南小の騎馬戦の帽子取りも見応えがあった。他の学校もしかり。こうして運動会を通して地域や学校の伝統が世代を超えて伝えられ文化となっていく。これが運動会の意義の一つだ。この文化を大切にしていかなければならない。

 だが、悩みは子どもの数が減っていることだ。福田小でも、三草小でも、そして米田小でも校長先生や地区役員さん、老人会の皆さんからそうした心配の声を聞いた。地域の皆さんにとっては母校でもあるこれらの学校のこれからを一緒に考えていきたい。


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