30日(火)、今日は自民党県議団の産業労働部会の管内調査に参加した。午前は神鋼神戸発電所、午後は伊丹市にある松谷化学工業を視察した。
9時に県庁を出発し、神戸市灘区灘浜にある神鋼神戸発電所へ。発電所に併設されている製鉄や発電、エネルギー、環境などを学べる施設、サイエンススクエアで説明を受けたのち、バスで発電所に入り見学を行った。
神戸発電所は平成7年(1995)の電気事業法の改正により、神鋼が関西電力の卸電力発電事業に参入することになり、製鉄所の敷地の一部に発電所が建設された都市型発電所である。平成14年(2002)に1号機、16年に2号機の運転を開始し、現在70万キロワット×2機をフル稼働して関西電力に卸しており、この電力は神戸市の夏のピーク時使用電力の70%にあたるということだ。また、国内のIPP発電による総電力の20%にあたる大規模発電所でもある。
発電所の建物屋上から施設を見学した。高さ70メートル余の屋上からは発電施設、製鉄所はもちろん、神戸市が見渡せ、都市型発電所の立地を実感することができた。その後、スクエアの体験施設で燃料炭になって発電所の中を通っていく疑似体験も行い、理解を深めることができた。
送電ロスが殆どなく(関電三の宮変電所に送電)、安全で、かつエネルギーの有効利用(蒸気、余熱等)もできるという特色をもつ都市型発電所の見学を通して、これからのエネルギー問題の在り方について考えていく際の参考になりそうだ。
午後は伊丹市の大阪空港のすぐ近くにある松谷化学工業株式会社を訪れた。この会社は創業97年の歴史を持つ、世界的なシェアを持つでん粉の総合メーカーである。会社概要の説明を受けたのち、施設見学、研究開発のようすを見学した。開発されているでん粉の種類は数百種。幅広い食品に使用されている。パン、麺、飲料等実際に食品をつくりながら開発が進められていた。「黒子に徹する」という会社の基本姿勢の意味が理解できた。「目からウロコ」であった。