28(水)、加東市上三草の三草ふれあい広場の「ふれあい喫茶」に出かけた。9時半から約2時間の開店だが、開店早々にお茶とケーキで会話を楽しむお客さんで賑わっていた。店は県民交流広場事業で建てられた集会所で、当番地区の女性が笑顔でお客さんに対応していた。コーヒーと手作りケーキで150円。テーブルは5つで椅子が各6つなので30席で満席になる。店内では元気な声と笑い声で明るい。次の行事の計画を話し合うグループ、久しぶりに出会ったといって会話がはずむテーブルなどさまざまで、まさに地区住民の交流の場となっている姿を目の当たりにした。そこへ、花筒と飾りを使ってほしいと住民の方が自作の作品を持ち込んでこられた。この広場を自分たちでつくりあげていこうとする輪が広がっていることも確かめることができた。
三草ふれあい広場ではマップ部会や都市農村交流部会などがあり、住民の皆さんが自主的主体的にさまざまな取り組みを企画運営している。次は三草小学校で茶摘みと手もみ茶づくりや田植体験などが予定されている。マップ部会では、みんなで作成した「わたしの村の自慢マップ」を活用して、ワクワク探検を企画、その第一回が17日(土)に行われた。私も参加して楽しい半日を過ごした。
第1回ワクワク探検はやしろ台。国道372号線沿いの山口地区から山に入った一帯が開発されてできた別荘地であるが、現在は約70戸のうち、およそ40戸が実際に住んでおられるようだ。管理組合が中心となって道路の補修や自然の保全などに取り組み、住民自らがこの地区の価値を高めていく努力を重ねてきているとのことだ。やしろ台には旧道沿いの山口公民館脇の道を入っていく。山と池の自然に包まれた理想郷のようなところだ。数曽寺池の水はうす緑色で周囲の淡い新緑と抜けるような空の青さにまぶしく光っていた。アップダウンの道を歩いてまわる。案内はやしろ台の皆さんで、すがすがしい空気を吸いながら、時折りオープンガーデンのお宅を訪問して庭の草花や時にはお宅の中まで見せていただいた。うらやましい限りの美しい自然の景観、そして、その自然を取り入れて生活を楽しんでいる住民の皆さん、もてなしの心もあったかい。本当に心がわくわくのウォーキングだった。
歩いたあとは、池の畔のグラウンドでバーベキューと歌の楽しいひとときを過ごした。こうした、まさにふれあいの機会がこれから地区の各集落を持ち回りで開催される予定だ。自然あり、歴史遺産あり、そして住民同士のこころのふれあいがあり、ということで県民交流広場事業の趣旨そのものの取り組みがここに実現していた。