27,28日の2日間、自民党県議団政調理事会の管外調査で沖縄県石垣市を訪れ、中川市長との懇談、海上保安部での調査などを行った。また、玉津教育長と教科書採択問題について意見交換を行った。
今年3月に開港したばかりの石垣空港に降り立つと25度の真夏日。空港近くの八重山肥育センターで石垣牛の肥育の現場を視察した。八重山で生産される黒毛和牛の石垣牛は9割が地元で消費される。
石垣市役所で中川義隆市長から市政について説明を受け意見交換を行った。特に尖閣諸島問題について、中国が一方的に防空識別圏を設定した直後でもあり、中川市長は、石垣市の市域である尖閣諸島を含む区域、すなわち石垣市を勝手に防空識別圏を設定したことは絶対に認められないことであり、そうした国境の離島の立場を国民に知ってもらいたいと語った。
懇談後、黒川政調会長と二人で隣接の教育委員会事務局を訪ね、玉津博克教育長と懇談した。八重山地区教科書採択協議会で育鵬社の公民教科書が採択されたのに竹富町がこれに従わず東京書籍の教科書を使用し、文科省が是正を求めていることが問題となっている。玉津教育長はこの採択協議会会長として教科書採択にあたり、現場の教員が推薦、絞り込んだ教科書を追認するだけという教科書選定、決定過程の慣例を改革し、教育委員会が責任をもって採択を行う形で取り組んだ。懇談では教科書採択をめぐる制度、現状、改革等について八重山地区の問題をもとに幅広く話し合うことができた。
2日目は昨日の夏日がうそのような悪天候となり、気温も一気に下がった。
午前中は海上保安庁第十一管区海上保安部石垣海上保安部を訪問し、体制や業務について詳しい説明を受け、意見交換を行った。国境の厳しい状況下の相域で日夜海の安全守る海上保安庁の活動について認識を深めることができた。午後は、石垣空港でターミナル会社から空港施設、運営状況などについて説明を受け、意見交換や施設見学を行った。本年3月に2000メートル滑走路で新しく開港したばかりだが、活況ぶりが伝わってきた。2日間の調査は国防、教育、離島活性化等幅広い分野で内容の濃い有意義なものとなった。今後の県政にいかしていきたい。