29日(日)、三木市にある県立三木山森林公園の30周年記念イベントが行われ、記念講演を聴きに行ってきました。
講師は兵庫県立大学の服部保名誉教授で、「天然記念物指定された三木山森林公園コバノミツバツツジの重要性」のテーマで講演された。コバノミツバツツジは加東市の嬉野台地にも多く自生しており、やしろの森公園でも春を彩っている身近な植物だったので、この講演テーマに惹かれた。
服部先生は、まず天然記念物は文化財である、との説明から始められ、本年4月に三木市が森林公園のコバノミツバツツジの群落を天然記念物に指定したことは、この森の生態を守っていく上で非常に大事なことだと評価された。温暖化が進み、常緑樹が成長すると森に光が入らずコバノミツバツツジのような低木は絶えて荒廃するというメカニズムを分かりやすく示され、そのためには人の手による伐採が必要で、光が入るようにすると森は再生するとの実例をあげて話された。また、ツツジの種類についてもこんなにあるのかと驚くほど多く教えていただいた。何気なく見ていたものだったが、ぜひ嬉野台地のコバノミツバツツジも加東市の天然記念物として指定し、嬉野台地の自然を守っていきたいという思いを強く持った。
午後は自宅で資料整理に没頭した。わが家の庭には常緑樹と落葉広葉樹が混在しているが、ともに高木にならないように低木林にして光が入るようにしたいなどと思いながらの作業だった。