29、30日の両日、沖縄県を訪問し、のじぎくの塔と島守の塔で行われた慰霊祭に参列するとともに、沖縄県における社会援護活動の調査を行った。今年は、兵庫県と沖縄県の友愛提携40周年の節目の年にあたり、のじぎくの塔では井戸知事、藤原議長らにより記念植樹も行われた。
29日、沖縄県遺族会、島守の会の活動調査では、両会の代表から設立の経緯、活動状況などについて説明を受けたのち意見交換を行った。遺族会では、一年を通じて慰霊塔の清掃や遺骨収集活動、慰霊祭への参列など手厚い供養を行って来られたが、なかでも、7月31日の旧盆には、摩文仁の丘に立つ各都道府県の戦没者慰霊塔をはじめ島内各地にある慰霊塔全部を会員が3グループに分かれて清掃活動を実施しておられるということだったが、兵庫県戦没者を祀るのじぎくの塔もお世話になっており、会員の高齢化が進む中、真夏の作業の大変さを思うとただただ感謝の思いだった。
島守の会は兵庫県出身の島田叡(あきら)沖縄県知事と戦没沖縄県職員469人を慰霊する島守の塔の維持管理や慰霊祭に取り組んできた。7月に訪れた際に島田知事等が執務した県庁壕の調査でもお世話になった。現在では若い会員も入会できるように規則改正を行い活動を続けているということだった。
30日、沖縄県福祉保健部福祉・援護課と沖縄県平和祈念財団の取り組みについての調査を行った。福祉援護課からは、戦没者遺骨収集センターの活動、戦没者の慰霊塔の管理調査の現状などの取り組みについて説明を受けた。島内には管理ができなくなっている慰霊塔や碑が増えておりその対策に取り組みつつあるということだった。平和祈念財団の説明を受けたあと公園内の施設等の見学を行った。公園内は修学旅行の高校生の団体で混んでいた。平和の礎や資料館の見学が主で、すぐ近くにあるのじぎくの塔や島守の塔へは足をのばさない。ぜひ、見学コースに入れてほしいと思った。