30日(水)、自民党加東市支部の研修で、和歌山県有田郡広川町広にある「稲むらの火の館」濱口梧陵記念館・津波防災教育センターを訪れた。
戦前の小学校の教科書に載せられていた「稲むらの火」。庄屋の五兵衛のモデルになったのが濱口梧陵だった。記念館には濱口梧陵ゆかりの品々が展示されていた。津波防災教育センターでは3Dの津波防災映像を視聴。津波を人間の目の高さで迫力あるCGを3Dで視聴。また、「稲むらの火」の物語の映像も視聴した。その後、館内の展示などを見てまわったが、和歌山県各地の津波防災マップをテレビのタッチパネルで簡単に確認できるコーナーで、こんなシステムが地元の市役所や公民館にあればいいのにね、という声が聞こえた。
その後、安政地震津波のあと、濱口梧陵が私財を投じてつくった広村堤防を見学した。高さ5メートル、全長650メートルの巨大な防波堤に驚いた。昭和21年の南海地震の4メートルの津波では村を守った。加東市は内陸にあり、津波に襲われるということはないが、兵庫県の淡路、瀬戸内海沿岸部では津波防災が大きな課題になっており、対策の必要性を強く実感した今回の研修は大きな意義があった。