19日(火)、8時30分頃には登庁。9時30分から農政環境常任委員会が開かれ、令和6年度関係条例案の付託議案審査が行われ、可決すべきものと決せられた。10時から議会運営委員会。冒頭に県民連合からの修正動議、議長から、議員提出議案、財務部長から追加提出議案が説明され、本会議の議事順序などを協議した。10時15分から自民党議員団総会が開かれ、議運の結果や表決について協議を行った。
11時から本会議が開かれた。門間予算特別委員長から審査報告がなされたあと、ひょうご県民連合の迎山議員が修正動議の提案説明を行った。県立大授業料無償化に要する約5億2千万円を国公立、私立大学に通う学生への修学支援に付け変えるというものだ。続いて行われた討論で、自民党の山口幹事長は、予算案に賛成の立場から討論を行、予算特別委員会で提出した付帯決議案の内容にふれながら、今後の本会議、県政特別委員会などで県立大授業料無償化を含む若者・Z世代応援パッケージについて議論していくことを求めた。
長い討論が終わり、表決が行われた。予算案は、自民、維新、公明などの賛成多数で可決され、県民連合の修正動議は、否決された。表決では、自民党議員団の4名の議員が退席した。議員団の中でもさまざまな意見があり、各議員が自分の判断で行ったものだった。
議員提出の報酬・費用弁償等の特例減額に関する条例の一部改正案は、自、公、県民連合の共同提案の改正案が賛成多数で可決され、維新の案は否決された。また、議会運営委員会提出の委員会会議規則、条例の一部改正案は可決された。
本会が終了したのは、午後2時前だった。急いで弁当を食べ、2時15分から、議会運営委員会が開かれ、オンライン委員会に関する議会改革を検討し、最終案をまとめることができた。
続いて、自民党議員団の勉強会が開かれた。パートナーシップ制度に関するもので、当局からの説明を聴いた。内容は同制度の施行により県職員への扶養手当等の改定をしようとするものだった。質疑ではまず私が発言した。知事は2月本会議における私の同制度に関する質問の答弁で「同性婚を認める者ではない、他に法的効果を及ぼすものではない」と答弁しているにもかかわらず、法的に認められていない同性婚の状態にある者に対して、手当を出そうとするのはおかしい。そのために、通知を出し、それを根拠として、条例によらずとも手当を出せるなどするのは、同制度の趣旨や範囲に関する当初からの説明や知事の答弁と違う、と強く指摘した。他の議員からも同様の発言が続き、「知事の答弁と矛盾する」ことが強く指摘された。当局の説明、やり方には全く納得できない。
齋藤知事は、夕方の記者会見で(今議会で)「丁々発止の議論ができたことで、県民に政策をよく知ってもらう契機にもなった」と、議会で予算案の修正動議が提出され、県立大無償化への反対があったことをむしろ、よかったとも受け止めているかのような評価をした。しかし、「丁々発止の議論」だったか?。本会議、予算特別委員会、そして、今日の修正動議の提案説明にもあったが、質問と知事の答弁はかみ合っていなかった。数字を挙げて、公平性、効果を問う議員の質問に、知事は自身の決意とやることの意義を強調したが、具体的なことは答えていない。2月議会の本会議で私の一般質問の議場問題の質問に対する答弁の中で、知事は、本会議での議論、決定は「重い」と答弁したが、「かみ合わない」議論には、質問側の議員がいらだちをつのらせたばかりだった。議会での議論は、知事の政策を県民に知らせるための舞台、道具ではないことを申しておきたい。
本会議終了後に議長室で知事の挨拶を受けた際、今定例会中の議運で、知事は政策などの立案の過程で、もっと議会に対して丁寧な説明、対応をしてもらいたいとの意見が出たことを伝えた。記者会見で議会も知らされていないことが知事から発表され、そのあとで、議会で審議していくという今のパターンでは、審議しにくいことが多々ある。知事はこうした議会側の意見を重く受け止めてもらいたい。
夜は、お通夜に参列し、焼香した。冷たい雨が降る中、寺院の庭のテントで参列の地元の方々と話をすることができた。
嬉しいニュースもあった。水泳の池江選手が3度目のオリンピック代表を決めたことだった。病気を乗り越え、出場する大舞台での活躍を期待するばかりだ。