百聞百見

ふじもと百男の政治活動日記

大阪府の教育がめざす「志」学調査

2009年11月30日 10時43分10秒 | インポート

 27日(金)、自民党県議団文教部会の管外調査で大阪府庁を訪れ、大阪府教育委員会が取り組もうとしている「志」学についての調査を行った。府庁は大阪城を正面に望む位置にあり歴史を感じさせる重厚な趣きがあった。庁内の食堂もレトロな感じで、学生時代に通った喫茶店の雰囲気を思い出させるものだった。

 大阪府が取り組もうとしている「志」学と名付けられた教育プランは、大阪の子ども達に自分の将来や職業、人生に対して「夢」や「志」を持たせようという目的で研究開発が行われている。全国学力テストの結果が全国的にみても低かったということで橋下知事もこれを問題視してずいぶん話題になったが、学習意欲や生き方に関する項目でも自分に対する自信、学習への意欲、困難に対する態度といった点で低い状況にあったことが、大阪独自の今回の教育プランをつくるきっかけになったということだった。

 小、中、高の各段階で総合的な学習の時間などを活用して年間35時間程度実施しようとするものだが、副読本の作成やモデル実践校での取り組みなどを行っており、23年度から全面実施の計画だということだった。兵庫県では道徳の副読本づくりが進められているところでもあり、大阪の「志」学副読本の完成も楽しみだ。

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やしろの森公園-開園10周年と収穫祭

2009年11月24日 06時08分04秒 | インポート

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 23日(月)、勤労感謝の日。昨夜来の雨も上がり、空には青空が広がり光の中に木々の紅葉がまぶしい絶好の天気となった。

 この日、加東市上久米にある「やしろの森公園」では開園10周年記念式典と秋の収穫祭が行われた。県民が森と緑に親しんだり、都市と農村の交流をさかんにする目的でつくられた「ふるさとの森公園」の第一号が「やしろの森公園」で、現在県下に6つ整備されているが、やしろの森では、豊かな自然のある加東市上久米の特色を生かして、里山づくり、生物の観察、ビオトープの保全など一年を通じて四季折々の体験プログラムが展開されている。公園の運営を担っているのは多くのボランティアスタッフである。

 記念式典には、吉本副知事をはじめ、県会議員、地元行政、教育関係者、地区役員、県下ふるさとの森公園の代表など多くの関係者が出席した。私も地元選出県会議員として来賓を代表して挨拶をさせていただいた。式典のあと、地元米田小学校4年生による環境学習の発表が行われた。やしろの森公園に住むという「むかし原始人」を探してのさまざまな体験を寸劇で表現してくれた。また、10周年を記念して、やしろの森公園に住む妖精「ヤッシー」のデビューもあった。式典後は収穫祭。あいがも米のおにぎりやおでん、ヘビパンなど秋の実りをほうばるのが楽しみ。おにぎりコーナーには長い行列ができていた。

 開園当初、私の4人の子どもの一番下の子(当時は小学生、今は高3)がこの公園に通って竹筒パンづくりもちつきなどを体験させてもらったことを覚えている。また、嬉野といえばヤマツツジ。長年勤務した兵庫教育大学の附属学校の校章にはそのシンボルやまつつじの花がデザインされているが、実はヤマツツジと思っていたのが、コバノミツバツツジだということを去年春のつつじまつりの時にボランティアの方から教えていただいた。
 ボランティアの皆さんの工夫、努力で年々公園の整備が重ねられ、体験プログラムも充実してきているわけだが、この公園に来ていつも感じるのは「懐かしさ」「こころの安らぎ」である。なぜ懐かしく感じるのだろうか。竈、まき、けむり、田んぼ、とんぼ、池、みんな子どもの頃の身の回りの生活にあったものばかりだ。生活が近代化される以前の素朴な生活スタイルである。それぞれ手間がかかることばかりだが、その手間を省いて便利さを追求してきたのが今の生活である。人間が生きていくときには、この自然に何らかの形で働きかけて食べ物をつくったり、燃料を得たり、家をつくったりしてきたわけだ。この生活スタイルはおそらく、縄文、弥生の時代から基本は変わっていないと思う。里山とはまさにそうした人間と自然の接点だったのだろう。
 木のぬくもりや自然の風、光、水、土の匂い、音など全てが人間と環境の相互の働きかけと影響との相互作用の中で創りあげられ、磨かれてきたいい関係なのだと思う。私たちの感性、生き方、それはまさに文化そのものだが、実はその原型がこの里山にあるのだと思う。
 やしろの森公園は草創期の10年を過ぎたが、まさにそうした森づくりから、文化の回帰、新たな文化創造という次のステージに向かってこれからも里山づくりが続けられることを心から期待し、さらに多くの県民がこの施設を利用し親しむことができるよう整備をしていかなければならないと思う。やしろの森公園ファン、応援団の一人としてこれからもやっていきたい。


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絆の一日

2009年11月23日 05時52分52秒 | インポート

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22日(日)、この日も市内各所でさまざまな行事、イベントが開催された。朝から雲が出て、午後には冷たい雨が降るという天候で残念だったが、多くの人が交流を深めた一日だった。

 五峰山が霧に包まれ、冷たい空気が山から降りてくる滝野総合グランドにはグラウンドゴルフ、ペタンク、そしてバレーボールのチームが集まり、ふれあい球技大会、親善バレーボール大会の開会式が行われた。グラウンドゴルフは高齢者の方が多かったが、皆さんお元気で、日頃の練習で鍛えた腕前を披露されていた。加東市にも専用グラウンドがあればいいのにという声を多く聞いた。確かにそうだ。サッカー、野球、ソフトボール、テニスなど専用球場があるのにグラウンドゴルフ場はない。スポーツ人口は多いわけだから専用グラウンドがあって当然だ。

 嬉野台生涯教育センターでは「地域コミュニティ・アワード2009」「北はりま絆プロジェクト交流ひろば大会」「うれしの台で学ぶ世代間交流フェスタ」という長いタイトルの行事が行われた。要するに各地の県民交流広場やグループ、市町等が一堂に会して活動交流を広め深めようという趣旨のイベントだ。その会場には、やはり兵庫県における生涯学習の拠点である同センターがふさわしい。講堂の中に各広場、グループの展示ブースが設けられており、それぞれ工夫された展示や紹介を通じて交流が深められるようになっている。野外には市町や加工グループなどの店も並び、各地の名物を味わうこともできた。西脇工業高校のソーラーカー、社高校の箸袋作りなど北播磨の高校生も参加して目を引いていた。私は絵手紙作りを体験させてもらった。会場で出会った地元の交流広場をやっておられる地区の役員さんも大いに刺激を受けた、と感想を述べておられた。まさに交流の成果だと思った。

 雨が振りはじめた午後、やしろ国際学習塾L.O.Cホールで開催された第4回加東フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会に行く。人口4万の市で市民管弦楽団があり演奏会が重ねられ、多くのファンがいるという例は多くないはず。会場は超満員で立ち見も多かった。バイオリン教室の生徒の演奏や混声合唱団の出演もあり、素晴らしい音色や歌声、そして演奏を満喫することができた。

 夕方、やしろショッピングパークBioで開催されている嵯峨御流井藤豊甫社中の華展「花」を観賞させてもらった。ただただ作品の美しさ、力強さ、シンプルさといったものに圧倒され吸い込まれるような共感を感じるばかりだった。こうして人と人の絆、音楽や生け花などの芸術に接することのできた一日だった。


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文化の一日

2009年11月22日 06時22分10秒 | インポート

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 21日(土)朝、加東市にある兵庫教育大学の学園祭「嬉望祭」の企画として開催されたゲートボール大会の開会式に出席した。この大会には地元加東市をはじめ北播磨地域から約30チームが出場して行われたものだ。開学して30年が経ち、大学と地域住民との交流も盛んになっているが、競技は午後も続くために学園祭に行く暇がない、という声もあった。

 9時30分から市立東条中の文化祭を参観。学校の前にあるコスミックホールで開催という贅沢な文化祭で先生も生徒もPTAも力が入っている。各クラスや職員の合唱、バンド演奏などが披露された。玄関前ではPTAの役員・OB会による屋台もあり、焼きそばの試食もさせてもらった。ところで東条中の校歌の2番の歌詞がいいなあと思ったので紹介します。

二、わが郷の 行く末支え わが国の 前途を担う 若き吾らの つとめは重し 重きつとめに 備えんためと 携えて 生命はぐくむ ああ東条 東条中学校

 午後、加東市社の福祉センター大ホールで開かれた加東市吟剣詩舞合同発表会に出席した。開会式では「国旗礼拝・国歌斉唱」が行われた。詩舞、吟詠、剣詩部が次々と披露されていく。高齢の方が多いが、午前中の若い中学生の歌声も素晴らしかったが、この発表会では伝統の型の素晴らしさを実感した。今、学校教育では伝統文化を体験したりして学ぶ学習がさかんに行われているが、こうした剣詩舞や詩吟ももっと取り入れられればいのにと思った。

 夜、神戸ポートピアホテルで行われた原吉三兵庫県議会議長就任祝賀会に出席した。お祝いに駆けつけた大勢の人で会場は一杯だった。原吉三議長は「愛の県政」がキャッチフレーズだったと思う。今、政権交代で地方が苦況に立っているなか、全国都道府県議長会副会長として政府に地方の声をしっかりと伝えるのも自分の仕事だ、という力強い言葉が会場に響いた。


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幼稚園ウィーク

2009年11月21日 06時11分26秒 | インポート

 加東市の2つの幼稚園を訪問する機会があった。

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 17日(火)、雨の中、社幼稚園では室内でサッカー教室が開かれていた。地元のサッカーチームの指導者の方がボランティアで月に1回程度サッカーを通して子どもたちに体を動かすことやボールと親しむ機会を持っているということだった。子どもたちはボールが好きである。サッカーの基本的な動きを取り入れたゲームに熱中していた。驚いたのは、誰一人として勝手なことをする子がいないことだった。

 19日(木)、福田幼稚園を訪問した。同幼稚園では子どもたちが話し合って物事を決めたり解決していくことを大切にした指導をしているということだった。外での遊びから教室に入ると、早速自分たちで発表会のようなことをはじめ、司会もてきぱき、挙手して意見もしっかり発表していた。しばらく見ていたが普段からやっていなければ突然そんなことができるはずもなく、ただ感心するばかりだった。

 全国幼稚園ウィークということで、この期間に幼稚園をオープンし、保護者や地域住民に幼稚園教育を知ってもらおうという趣旨だそうだ。来年幼稚園に子どもを入れようという若い母親や夫婦で参観している組もあった。両幼稚園とも特色づくりに工夫を凝らし成果を上げているように感じたが、この成果を小学校の教育にスムーズに繋がっていくように幼小連携を深めていってもらいたいと思った。


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地域の安全安心を守る

2009年11月19日 06時44分47秒 | インポート

 18日(火)、9時過ぎから県庁で、自民党から22年度予算に対する知事への申し入れが行われた。藤原幹事長の挨拶に続き、栗原政務調査会長から申し入れ概要説明が行われた。このあと、わが会派の各部会から申し入れ事項(230項目)が説明された。さらに今回は行革に関連する項目(52項目)について別にまとめて説明も行われた。意見交換では、国の行政刷新会議の事業仕分けで次世代スパコンやスプリング8の計画凍結や削減が求められたことへの批判や空港問題、交通安全協会、シカ被害対策について県の対策強化を求める意見が出た。

 午後、加東消防署で第18回自衛消防競技大会(加東防火安全協会主催)が開かれた。市内事業所や婦人防火グループから多くのチームが参加し、日頃の訓練の成果を競った。防火防災の基本は自分で守るということである。備え、日頃の訓練の大切さをこうした機会に再認識することができる。途中から冷たい風が吹きはじめたが、競技は大いに盛り上がった。最後に消防署レスキュー隊による救助訓練を参観した。

  夜は、暴力団追放・交通安全・青少年健全育成」小野・加東住民大会が開催された。会場の小野市のうるおい交流館エクラ大ホールは満員。功労者表彰、大会宣言などが行われたあと、アトラクションとして兵庫県警察音楽隊の演奏が行われた。指揮者作曲の振り込め詐欺を防止する歌はよかった。夜に行われた大会だったが、大勢の関係者の出席があったことは地域の安全安心の確立に向けて大いに力強く感じた。会場には、昼間の消防競技に参加しておられた女性の姿も多かった。お疲れ様でした。Photo_3


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与布土ダム、西紀ダム現地調査

2009年11月17日 09時01分41秒 | インポート

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 16(月)、県議会自民党議員団建設部会の一員として、西紀ダム(篠山市)と与布土ダム(朝来市)の視察調査に参加した。自民党議員団では建設部会をはじめ、各部会で政務調査を行っているが、今回は建設部会が2回にわたって実施するダム工事現場の視察調査の一回目だった。

 政権交代後、八ツ場ダムに象徴される全国のダム計画の凍結によって、兵庫県内でも与布土ダムなどの工事が、来年度予算がどうなるか分からないということで止まってしまうという事態が起きている。与布土ダムは本体工事の入札が中止(9月10日)となってしまった。すでに工事が進められつつあるダムが建設途中でストップするという異常事態は、八ツ場ダム建設に関する連日のテレビ報道などで国民の大きな関心事となっているが、県内のこうした事例を現地調査によって実態を把握しようとしたものだ。

 西紀ダムは京都府との境に近い篠山市栗柄の滝の尻川(由良川水系)に建設されている。目的は洪水調節と水道用水の確保、農業用水の安定化などで、地元ではこれまでにも度重なる洪水被害にあっており、またダム完成を前提にした水道施設工事もほぼ完了していることから、あとはダム本体工事に入るのみという状態だった。地元の区長さんや地権者の方からダム建設への強い願いを聞かせていただいた。また、地元篠山市選出の小西議員や下流域にあたる丹波市選出の石川議員からもダムがなければ、河川改修工事を行わなければならず、ダム建設以上の金がかかってしまう、などの指摘も出された。

 与布土ダムは、円山川支流の与布土川上流に建設中のダムで、総工費約120億円で、平成25年度完成の予定。説明の行われるダム本体建設現場まで急流に沿って狭い道路をのぼっていった。地元の与布土では、これまで度重なる洪水で家屋や橋梁、耕地の流失などの大きな被害にあっており、そうした洪水調節と水道水や農業用水などを安定的に確保する渇水対策を目的とするダムである。現場には多くの地元住民の皆さんも立ち会われ、地元の強い思い、願いを聞かせていただいた。ダム建設の必要性については地元の一致した意見であり、「ダムは要らない」(10月末に現地視察した県会みどりの風と大学名誉教授ら)といった無知、無責任、地元無視の意見や見解に対しては「ええかげんにせえよ」「ここに10年住んでからものを言え」といった怒り、憤りの声も聞いた。ダム建設はまさに地元住民の切実な声、念願なのである。

 西紀、与布土の両ダムともすでに工事は40数%進捗しており、どちらもダム本体工事にとりかかる段階にある。ここで工事がストップしてしまうこと自体、洪水や渇水に対する地元住民の安全、安心が確保できないことになるばかりか、これまでの長い年月にわたるダム建設までの努力が報われず切り捨てられてしまうことになる。

 与布土ダム現場では、部会の田中議員や黒川副部会長、地元選出の藤本議員からもダム建設に向けた強い意見が出された。説明を受けたあと、工事現場を視察しながら地元の方々の声を聞くこともできた。この思いはやはり現地でしか実感できないものだった。9月定例県議会でもわが会派の長岡議員(赤穂市・赤穂郡)が千種川支流の鞍居川に建設される金出地(かなぢ)ダム建設について、さらに決算特別委員会では山本議員(建設部会長、高砂市)が与布土ダム建設について建設継続、早期完成を強く訴えている。


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