百聞百見

ふじもと百男の政治活動日記

卒業式

2011年03月24日 06時38分17秒 | インポート

 震災発生から13日目の23日、加東市内公立小学校では卒業式が行われた。福田小学校では28名が先生や保護者、地域の人に見送られ母校を巣立っていった。

 被災地でも困難な状況の続くなかで行われた卒業式のようすがテレビで報じられていた。避難所となっている学校の体育館での式、濡れた証書、校長先生の涙の言葉、未だ不明のお母さんに見てもらいたかったと話す子ども、本当に胸が痛む。しかし、そんな厳しい状況にあって、避難所では子ども達も自分のできる仕事を分担して頑張っている姿に勇気づけられる。

 報道によれば、石巻市の小学校では下校直前だった児童を大津波が襲い、108人中7割が未だ不明となっているようだ。先生も保護者も津波にのみこまれた。がれきの中を我が子を捜す家族の姿に、同じ子をもつ親として、ただただ早く見つかってほしいと祈るばかり。

 地震がなければ、他の地域と同じように元気に、笑顔で母校を巣立っていったことだろう。卒業式を迎えることができなかった子ども達の命も残った子ども、そして私たちが引き継いで生きていかなければならない、そんなことを思いながら今日の卒業式を思い出している。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東日本大震災復興支援

2011年03月17日 06時25分03秒 | インポート

 11日の東北地方太平洋沖地震の発生から6日目。わが国観測史上最大のマグニチュード9.0という想像を絶する規模の大地震。さらにテレビの中継に声も失った大津波の襲来。さらに今も続く福島原発の被害の拡大。全国、世界各地からの救援活動が今も懸命に続けられている。犠牲になられた多くの方々に心から哀悼の意を表するとともに、一刻も早い復旧をお祈りするばかりだ。しかし、テレビ報道で次第に明らかになる被災地の現状を見るにつけ、居ても立ってもおれない気持ちに駆られる。今、自分に、そして、私たちにできることをやること、それが大事だ。

 昨日の県議会で、被災地への緊急・応急支援対策として6億800万円の補正予算が提案された。すでに186名の県警察広域緊急援助隊、545名の緊急消防援助隊に加え、災害派遣医療チームが派遣され、現地で救援活動にあたっている。加えて、物資の支援として、米、毛布、仮設トイレ、ほ乳瓶などを発送する。また、宮城県、岩手県、福島県に見舞金も送っている。県議会としても三県に見舞金を送ることを決めるとともに、被災地の復旧復興のため、できうる限りの財政支援、立法措置を速やかに講じるよう政府、国会に対して求める緊急決議を議決した。16年前の阪神淡路大震災を体験した兵庫県として、総力をあげて支援をしていかなければならないとの思いを強くした。

 11日の発生日、栃木県の妻の実家と連絡が取れずに心配したが、夜になって全員無事を確認。その夜、友人のお母さんが行方不明になり捜索に出た。自治会や警察、警察犬、消防も出動して捜索したが発見できず、夜が明けてから再び捜索を開始した直後、消防隊員が山と田の間にうずくまっているところを発見、無事を確認、みんなで喜んだところだった。地域の絆、市、消防、警察等の迅速な活動の重要さをあらためて確認させられたところだった。11日の夜、加東市消防署からも早速震災現地へ4名の隊員の派遣が決まっているとの報告を受けた。現地での活動報告が今朝の神戸新聞に報じられていた。

 被災地のようすが明らかになるにつれ、物資を送りたい、現地に行きたいなどの問い合わせも来るようになった。今は義援金が必要だ。自民党兵庫県連も義援金活動に取り組む。そんななか、メールに義援金詐欺の発生と警戒が送られてきた。情けない、憤りを感じる。

 昨日、テレビで天皇陛下のメッセージを拝聴した。陛下は、被災者の苦難を分かち合い、被災者とともに復興へ向けて取り組んでいこうとの励ましの言葉を下された。阪神淡路大震災をはじめ、被災地を直接訪れて国民を励ましてこられた天皇、皇后両陛下。私たちも心を一つにして支援に取り組んでいかなければならない。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする