29日(水)、今日は本会議で一般質問に登壇した。今日の一般質問2日目の最後、午後の休憩後、5人目に登壇し、45分間の持ち時間で、6問7項目について質した。
まず、1問目は、齋藤知事の「ふるさと意識の醸成」認識について。
2問目は忠魂碑などの慰霊施設の維持管理について、
3問目は、お腹に宿った小さないのちを守る取組について、
4問目の第1項目は、山田錦の価値を高める取組について、
第2項目は、東条川疏水・山田錦の里をはじめとした地域資源をフィール
ド・パビリオン構想に。
5問目は、神戸と北播磨を結ぶ道路整備と将来の高速道路構想について、
6問目は、主権意識を高める教育の推進について、であった。
質問数が多いので、これまでと比べて少し早口ペースでいったが、7問目は残り時間も少なくなり、端折った。結局、時間切れで、答弁に対するコメントはできなかった。
今朝(29日)の読売新聞にベトナムでの愛国心教育が紹介されており、その内容は、大きな地図模型を活用して領土学習を行い、小さい頃から領土意識を高めておくというものだった。中国による南沙諸島での領土問題が起きていることを背景にした対応で、こうしたことも指摘しておきたかったが、その時間がなかった。しかし、藤原教育長の答弁の中に南あわじ市出身の樋口季一郎中将の名が出てきたことはよかった。多くのユダヤ人の命を救ったことについてであったが、もう一歩進んで、終戦時のソ連による北海道侵攻、占領計画を防いだ功績についても取り上げる必要があると指摘したかったが、次の機会にしよう。
知事は答弁で、「ふるさと意識の醸成」は大事なことと認識しており、就任後、県内各地を回り、兵庫のよさを再発見しているとの体験を述べ、特にこれからの若い人にふるさと兵庫のよさを知ってもらうことが必要だと思っていると述べた。私は「ふるさとのことを知れば知るほど好きになり幸せになる」と思っており、そうしたふるさとへの愛着と誇りが地域創生の根幹だと思っている。そこから、大切にしたい、伝えたい、よりよくしたいという思いや行動が出てくる。それが喜びにつながる。山田錦も東条川疏水も北播磨への高速道路構想も主権意識を高める教育もすべてそうした思いからの質問だった。
お腹に宿った命を守る、忠魂碑等慰霊施設の維持管理についての質問は、生まれる前の命、戦没兵士の御魂、の「声」に応えるのが生きている私たちの責任だという思いからの質問だった。戦後、優生保護法(昭23)以来、人工妊娠中絶で生まれ出ることがせきなかった命の数は届出数だけで約3900万、実態はその倍以上と言われる。まさにGHQの日本弱体化のための産児抑制政策の結果であると言え、今日の極端な少子化の要因でもある。そうした中、外国の製薬会社が経口中絶薬の申請を行っている。お腹に宿った命を薬剤によってその命を奪うもので、安全に中絶ができるとの誤解が広がることも懸念される。お腹の中の命は「自分の命を守れない」。忠魂碑に刻まれた郷土出身の戦没兵士の声を全身全霊で聴くこと、それが今生きている私たちのやるべきことだと信じている。建立者が官か民かの別によって維持管理の公的支援をやる、やらないの判断(国)を超えて、次の世代に郷土出身兵のことを伝えていくための知恵を絞り維持していくのが私たちの責任だと思う。GHQの非軍事化、弱体化政策の思考の枠から出て、戦争遺産、歴史遺産としてとらえ直して、維持管理し、風化させずに次代の日本に伝えていくのも一つの方法だと思う。そんな思いが今日の質問の趣旨だった。
ロシアが占領地のウクライナの4州を住民投票の結果としてロシア領に編入しようとしている。北方領土、帰属未定の南樺太、千島列島(得撫島以北)をソ連、ロシア領と勝手に称していることを忘れてはならない。韓国が不法に支配する竹島もそうだ。そして、中国は尖閣諸島を勝手に自国の領土と称して領海侵犯を常態化している。毎日のように日本海の向けてミサイルを撃ち込む北朝鮮。その先には日本があり、また、この国はわが同胞を拉致したままだ。こうした激変する国際情勢の中で、主権意識を高めるため、領土、拉致問題、それに関係する近現代史をしっかりと教育していくことが急務だ。
夜、北朝鮮がまたミサイルを発射したとのニュースが流れた。私たちに時間の余裕はない。